以前、米国株式市場が下落していた際に記事をアップしましたが、
あれからすぐに下落が落ち着き、
まだ先が見えない展開にはなっているものの
急反発する展開になっています。
現状がどうなっているのか見ていきましょう。
NYダウ日足チャート
ダウは今年の高値から先日付けた安値までを100とするメモリ(黄緑ライン)を入れてあります。
これを見ると、25%を超えてもう少しで50%戻し達成です。
S&P500日足チャート
S&Pも25%の戻しは達成していますが、
半値戻しにはまだ遠い状況ですね。
ナスダック100日足チャート
ナスダックは一番戻りが弱くて、ようやく25%戻しが達成された状況ですね。
因みに前回のブログであるチャートの形状が出たために、
更に弱くなりそうだという事をお伝えしたわけですが、
その形状がこちら。↓
もう一度説明すると、
右から2番目の陰線(黒いローソク足)が、
右から3,4,5番目を丸っと包み込んでしまったためでした。
しかし、
その後すぐの動きを見ると、
今度は別のチャート形状が出ています。
赤で囲った3本のローソク足です。
陰線(黒いローソク足)⇒下に長いヒゲが伸びた十字足⇒陽線(白いローソク足)
かなり変形ですが、
このような形状が安いところで現れると反発しやすくなります。
逆に、高値圏で
陽線(白いローソク足)⇒上に長いひげが伸びた十字足⇒陰線(黒いローソク足)
が出ると調整が入りやすくなります。
≪陽線≫
始まりの値段よりも終わりの値段が高くなった形状の事。
≪陰線≫
始まりの値段よりも終わりの値段が安くなった形状の事。
≪十字足≫
始まりと終わりの値段がほぼ同じ状況で、
値が確定する前に始まりと終わりの値段を超えた安値と高値がある形状の事で
相場の反転時に出ることが多い。
ただ、前回は3つすべてのチャートで弱い形状が出ていましたが、
今回この反発しやすいという形状はS&P500とNYダウにだけ出ていました。
それもあってか、S&P500とNYダウの戻しは大きくなっていますね。
このまま本格的な反転になるのか、
単なる自律反発なのかは分かりませんが、
チャートには市場参加者の心理が投錨されるので、
結構役立つことが多いですよ。
もちろんチャートだけで判断するのは危険ですので、
その他の情報も大切です。
因みに現在、米国債10年物金利はこんな感じです。
米国債10年物金利日足チャート
直近3本の動きが、2.7%あたりを下値にほぼ十字足になっているので、
これが再び上を向くようだと株式市場は上昇一服となりそうです。
それでは最後に、
為替の動きも見ておきたいと思います。
ドル円日足チャート
円安ドル高一服の状況ですが、
戻りの目途と思っていた125.8には依然届かずもみ合いになってます。
拡大して、時間軸を日足から1時間に変えてみてみると、
ドル円1時間足チャート
126.3まで下落した後、三角持ち合いに突入にしているのが分かります。
セオリーだと下落からの三角持ち合いなので、
ふたたび下抜けすることが多いのですが、
状況的には上昇してしまう可能性が高いために
上にアップした米国債金利やドルインデックスといったチャートも
見ておくのがお勧めです。
とはいえ、
現在も海外での長期積立をされている場合には、
為替や株式が高くなろうが安くなろうが淡々と継続していくことが
将来の資産形成には重要なので、
目先の動きに一喜一憂するのは厳禁です。
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