2022年も残すところあと4日。
今年は何といってもインフレ抑制のために行った各国の利上げにより
為替も株式市場も大きな動きとなったわけですが、
最後のブログという事でこれまでの動きをご紹介しておきたいと思います。
まずは海外投資家にとって最重要となるドル円から
年初115円台でスタートしたドル円でしたが、
3月のFOMCでの利上げの影響から上昇がスタートし
10月には152円目前までと32%も上昇、
すなわち円がその価値を失いました。
その後、利上げの影響が徐々に表れてきたという事で
利上げペースが落ち着くとの見方からポジション調整が入り
先日開催された日銀金融政策決定会合で長期金利の変動幅を広げるといった
サプライズによって130円台まで下落し、
現在は133円近くで推移しています。
来年以降も米国の利上げは続くことや国内の経済状況の悪化が
表面化してくることが予想され
来年一時的には多少円高に振れることがあっても
長期的な流れは円安方向にあると思っています。
そんな日本の株式市場はというと?
コロナショック後に15000円台から
倍近い3万円台を回復した日経平均でしたが、
31000円を試すも頭打ちとなり
現状は25500円から28500円のレンジで推移しています。
米国の株価指数と比べると下落は穏やかですが、
失われた30年を考えれば日本市場はいまだに弱いことがわかります。
一方、米国株式市場はというと?
ダウは御覧の通り下落トレンドから抜け出たように見え
コロナショック時の下落幅までの下落にはならず切り返しています。
世界的に最もメジャーな指数であるS&P500は、
コロナショックとほぼ同じ下落で切り返してはいるものの
まだまだ下落トレンド継続中といったところで
今回の下落が10月の安値を更新してくるかに注目が集まっています。
そして非常にボラの高いNASDAQ100は、
コロナショックの下落幅の二倍の下落となっていて
こちらもS&P500同様依然下落トレンド真っ最中といった状況で
10月の安値を下回るかに注目です。
マーケットでは年明けに本格的なリセッションが訪れるという見方が大勢を占め
ここからが下落本番だという声が多いようですが、
どうなることやら。
つぎは景気後退や地政学リスクの高まりと共に上昇期待が増すといわれているGOLD。
最近ちょくちょく取り上げているように
9月10月11月に1600ドル台前半まで下落し、
底値固めが終わったようで
かなりしっかりとしたチャート形状になってきました。
現状レートの少し上1830ドルあたりに厚めの抵抗がありますが、
年明け以降は米国の利上げも落ち着くことが予想されるため
上昇期待は大きいのではないでしょうか?
ちなみにSILVERはこんな感じです。
下落トレンドを抜け出し25ドル台に乗せてこれるかに注目です。
で、最後に。
先月FTXの破綻騒動で大きな影響が出たビットコインを見てみましょう。
今回の下落で今年6月に付けた安値を更新してしまったため
底が抜けてしまっています。
今の下値目安としては14000ドルといったところでしょうか。
個人的には暗号資産を資産ポートフォリオに組み入れることは当面無さそうです。
以上。
とにかく今年はこれまで一切興味が無かった人も、
為替というものに注目するいい機会だったのではないかと思っています。
日本はこのままの状況が続けば、
今年ほどではなくても徐々に円安が進むことは間違いなさそうです。
特に来年も前半は荒い動きが予想されますので、
既に海外投資をされている方にとっては気がかりになることも多いかと思いますが、
リスクヘッジという観点からだけでも
今までやってきたことが無駄ではなかったと再認識いただけるのではないでしょうか。
来年も私見ではありますが、
このような形でマーケット情報をチャートの動きを基にお伝えさせていただきますので
今後とも宜しくお願い致します。
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