マーケット情報 円高終了?ドル下落でも円高進まず

年明け早々130円台を割り込み129円台半ばまで円高が進んだドル円でしたが、
その後は落ち着いた動きになっています。

それでは現状の動きと注目されるポイントを見ていきましょう。

 

年末に突然発表された日本国債利回りの変動幅修正というサプライズによって、
止まり目と見ていた131円のサポートラインを割り込みました。

その後、急激な下落からの調整でいったん切り返すも
再びサポートラインを割り込んで129円台半ばまで下落。

次なるサポートラインは126円にありましたが、
それ以上の円高とはならず現在はサポートラインの上での推移となっています。

やはり、サプライズで割り込んでしまいましたが
131円は重要なポイントであることが分かります。

 

では、いつものようにドルインデックスの動きを見てみましょう。

ドルインデックスは今週が一番安い水準にありますので、
円が買われすぎたため円安に戻ってきていることが確認できます。

 

ちなみに昨年末に日本国債の変動幅を0.50%まで引き上げたわけですが

 

御覧のように現在は上限の0.50%で抑えきれていない状況になっています。

日銀は無制限に買い支えるとしていますが、
マーケットではこの水準で止めるのは無理だろうと踏み
日本国債に大量の売り仕掛けが入っているものと思われます。

本当に無制限で買い支えを続けるのだとすれば、
何度もお伝えしているように財政ファイナンスを行っている国という烙印を押され
円の価値が下落します。

しかし、日本は政策金利を上げることが出来ず苦肉の策として
国債の変動幅に手を付けたわけで、
今回の0.50%というのは最後の砦となっています。

これ以上の修正するようなことになれば日銀はこれまで購入した
国債の評価損によって債務超過に陥ってしまい
財政破綻を引き起こすということなのです。

買い支えるにも円安が待ち構えており
利上げしても円安が待ち構えているという事。。。
というのが私の認識ですから、
現在の円高は最後のボーナスステージだと思っています。

 

念のため直近の為替に影響を与えるイベントを紹介しておきます。

明日12日に発表される米国消費者物価指数
31日から開催され翌2月1日に政策金利が発表されるFOMC
ですのでご参考まで。

 

では、大発会(年明け初日取引)で大きく下落して始まった日経平均もみてみましょう。

心配されたレンジの下限である25500円を割り込むことなく
26000円台に戻していますが、
まだ気が抜けませんね。

 

 

そして、ずっと注目しているゴールドの動きです。

 

1830にある抵抗を抜け、
上昇ピッチに勢いが出てきました。

現在の水準にも小さな抵抗ラインが見られますが、
ドルインデックスがサポートラインを抜けてきているため
次の青で引いているラインまでは早そうに思えます。

 

では最後に、
米国の主要指数をざっとご紹介。

下落途中にはあるものの、
かなりしっかりとした動きをしています。

特に注目しておきたいのはNASDAQ100の動き。

10600辺りがかなり強いサポートラインになっているので、
ここを守り切ることが出来るかといったところでしょうか。

 

とにかく、
暗いニュースをお伝えしたいわけでも、
不安をあおって何かを売りつけようとしているわけでもありませんが
とにかく資産、特に通貨のリスクヘッジはしておくべきです。

 

今からできることは多くは無いと思いますが、
ゼロと1は大きく違うという事です。

 

コメント

この記事へのコメントはありません。

関連記事