HSBC香港 口座凍結に関する重要なお知らせ

口座の凍結

このところ口座の凍結に関するご連絡をよくいただきます。

ただ、以前と少し違ってきたなと感じることがあるのですが、
それはまだ凍結される前にご連絡をいただけているという点です。

これはもしかして、粘り強くHSBCに関する情報をお伝えしてきた賜物かな?
などと勝手に社内で盛り上がっています(笑)
思い込み・自画自賛はこれくらいにしておきましょう。

お問い合わせいただいた際にお送りいただいた資料をご紹介します。

一昔前まで、まことしやかに広まっていた凍結を回避できる裏ワザ(?)がありました。
それは、

・HKD savingsからHKD currentへ毎月自動で両替する設定をしておけば凍結されない

・自動継続のTime Depositを組んでおけば一生凍結されない

自動通貨移動(savings⇒current)

まず、HSBCのインターネットバンキングで定期的にsavingsからcurrentへ資金を移動させる機能が付いている事を
ご存じない方もいらっしゃるかもしれません。

それは何故か?

current口座は通常、小切手やクレジットカード、公共料金の支払いなどに使用されるため
私たちのように日本に住んでいるとcurrentの口座を使うことがほとんど無いからです。
基本使用するのは香港にお住まいになっている方だけだという事になり、
頻繁に使う方のために定期的にsavingsからcurrentへ移動できる仕組みがあります。

GCON初公開!その画面も紹介しておきます。

その仕組みを利用して、口座内の動きを作ることによって凍結を回避できると考えられていました。
ただ実際にそれしかやっていなかったにも関わらず、凍結されなかった事例も数多くあるため
以前はそれでも凍結されなかったのかもしれませんが、
今では通用しないと考えておきましょう。

Time Deposit(定期預金)

次にTime Depositについてですが、
現在でもTime Depositを組むことによって凍結を回避することは可能です。

ではなぜ、上記に載せたのかというと、
これはあくまでも懸念材料として紹介しています。

懸念するその理由を説明いたします。

以前は設定する際にどの期間組むのかを決めた後に
期間が来たら『終わり』なのか『繰り返す』のかという選択があり、
さらに『繰り返す』を選択すると、
『停止するまで』という項目があったため半永久的に続けていくことができました。

そのため、一度その設定でTime Depositを組んでしまえば口座が凍結されることはなかったわけです。

しかし、現在は初期設定のやり方が変更されてしまい、
まずはじめに下記にある期間(金利)を決めます。
このあとに、繰り返すか繰り返さないかを選択する箇所があり
『繰り返す』を選択した場合には、

(※なぜ、1weekが?)

以前の「停止するまで」が無くなり、最大で12months(12か月)までとなってしまったため、
自動的に1年経過すると満期となり指定した口座へ戻されることになってしまうため
再度Time Depositを組みなおす必要があるという事になり、
今はTime Deposit組んだからと言って、ずっと放置していても安心!とはいかなくなりました。

ちなみに最近サポートをして知ったのですが、
スタンダードチャータード銀行の場合には
Time Depositの満期が来ると自宅へ満期到達のレターが送られてくるようです。

 

まとめ

とにもかくにも、HSBCの口座は初めに添付してある画像にもあるように、
24か月口座に動きが無ければ凍結されてしまいます。

そして、親切なことにあのような通知を送ってくれる上に
いつまでに有効な状態にしてくださいね!と日付まで明記してくれています。

大抵は22か月間何もしない状態になると、
ご紹介した様なレターとメールが届くわけなので、
2か月の間に何らかの作業を行えばよいという事になります。

しかし!

だからと言って安心してはいけません。

まず上記のレターに書かれている内容を見ると👇

ここがポイント!

お客様の口座が非アクティブになった理由は次の通りです:

  • 引き出しや送金などの取引を一切行っていない(残高があっても対象)。

  • 利息、手数料、その他の口座関連費用は「取引」と見なされません。


予防措置

お客様の非アクティブ口座で不正な取引が行われることを防ぐため、上記の日付以降、以下の措置を取る場合があります。
もし口座に 残高がある 場合、次のような一部制限が適用されることがあります:

  • 引き出しや送金は、HSBC支店に来店して本人確認を行う場合のみ 可能になります。

  • (もし設定されていれば)クレジット機能は停止 されます。

もし口座の 残高がゼロ の場合、口座を閉鎖しなければならない場合があります。

(必要な対応)

  • もしこの口座を引き続き必要とし、上記の制限を避けたい場合は、
    指定された日付までに、HSBCモバイル/オンラインバンキングにログインするか、香港のHSBC支店を訪れて、以下のいずれかを行ってください:

    1. 口座へ入金する(残高がゼロの場合のみ必須)
      そして

    2. 資金を引き出すまたは送金する、もしくはお客様の口座を使って、他のHSBC口座間で資金移動を行う。

上記(必要な対応)にもありますが、アクティブ状態にするためには

・自分の口座から送金をする
・引出しをする
・デビットカードで買い物をする
・タイムデポジットを組む

※上記の中で気になったのが、『他のHSBC口座間で資金移動を行う』という点。
ということは、他者のHSBCの口座から送金されるだけでも凍結を回避できるのではないか?
実際に過去一度だけタイムリミットが迫った状況でお問い合わせをいただき
引出しもできず、通貨の両替もできず、
それらを解決するにはあまりにも時間が無く打つ手なしになってしまった方がいて
ダメもとでHSBC間で送金を行った結果、
期限を過ぎても凍結されず、そのあとから諸々問題を解決できたという事例はあります。

ただし、本来は自分の口座主導で行動しなければならないというルールがあったように思うので
確実な方法ではないと思っています。

レターが届き凍結されるまでまだ時間があるからと言っても、
スマホアプリが使えない!
ATMカードの暗証番号が分からない!
暗証番号が分かるのにカードが使えない!
など回避するための行動が様々な要因によりできないという事も考えられるため
とにかく早めにご連絡いただくことに越したことはありません。

香港の銀行に関するご相談はお気軽に!

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