世界中のマーケット参加者が注目していただろう
3月15日より開催された連邦公開市場委員会(FOMC)が昨日終了し、
フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%引き上げ、
0.25─0.50%となりました。
前回利上げが実施されたのは2018年12月でしたので、
実に3年3か月ぶりという事になります。
ただし、ここまでは予想通り。
本当にマーケットが注目していたのは、
その後に行われたイエレンFRB議長の会見内容でした。
すなわち今後の金利動向ですね。
どうだったのかというと、
「今後の会合でより積極的に利上げを行っていく」
という重要な発言がありました。
これまで新型コロナウイルスの影響や、
ウクライナ情勢を鑑み今後の利上げは4回?
という見方が多かったのに対して、
より積極的にという事で、
今年開催されるFOMCがあと6回あるわけですが、
その6回すべてで0.25%の利上げを実施して、
年末には1.75─2.00%までもっていくことに言及しました。
更に引き続き利上げを行っていき、
2023年末には2.8%という具体的な数字まで出てきた次第です。
FOMC後のマーケットの動き
この結果を受けてマーケットはどう動いたのか?
なんといっても一番気になるのはドル円ですね。
ドル円日足チャート
118円を抜けて119円台まで上昇していました。
ただし、重要な節目が118.7あたりにあるために、
一旦抜けはしたものの戻ってきているというわけです。
今後6回すべてのFOMCで利上げしていきますよ!
と言及したにしては思いのほか控えめな動きに思えます。
週足にしてみるとこんな感じです。
3年ぶりでこの後も当面アゲアゲで行きますよということなので、
次の節目である121円半ばまでいってしまうかと。。。
止まってくれて何よりです。
米ドルの強さを表すドルインデックスを見てみると、
ドルインデックス日足チャート
上昇しているのかと思いきや、
実は下げていたことが分かります。
そして次は株式市場を見てみましょう。
本来、金利上昇は株安要因となるわけですが?
昨日のS&P500はというと、
S&P500日足チャート
FRB議長が景気に強気の判断を下したという事で、
上昇していました。
利上げ発表後は一旦売り込まれる場面もありましたが、
そのあと切り返したようです。
今年の高値から随分調整が入っていたことが大きいのでしょう。
そして、一方日本はどうでしょう?
日経平均日足チャート
昨晩、福島沖でマグニチュード7.4の地震があった影響は見られず、
こちらも上昇しています。
(この地震でお怪我をされた方の一日も早い回復を願うとともに、命を落とされた方のご冥福をお祈りいたします)
一先ず個人的にも非常に注目していた3月のFOMCが、
大した影響もなく終了。
今後の動きはウクライナ情勢があるので、
不透明感はぬぐえませんが、
無事通過といったところでしょう。
その他のマーケットもついでにご紹介。
WTI原油日足チャート
100ドルを割れてきましたが、
まだまだ高い。
せめて70ドル台まで早急に落ちてほしいところです。
原油の下落は分かりますが、
こっちまで下げてくるとは。
GOLD日足チャート
1,830ドルあたりまで落ちてしまうのか?
最近のGOLDは良く分かりません。
とにかく、一番懸念しているのはこれ以上の円安で
海外積み立てをされている方が脱落してしまう事です。
為替動向にも動じずに続けてもらいたいところではありますが、
背に腹は代えられないという事情も分かりますからね。
海外投資でお困り事がございましたら、
一度お気軽にご相談ください。
経験豊富なスタッフがご相談に乗らせていただきます。
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