6月14、15日で開催されたFOMCが終了し、
今回FRBはインフレ抑制の姿勢をさらに強めるべく27年ぶりとなる
0.75%の大幅利上げに踏み切りました。
前回のFOMCでは今月の利上げ幅は0.5%との発言がありましたが、
3月と5月の利上げでもインフレが止まらず加速をゆるしたということで、
断固たる対応を行う決意だということから今回の0.75%になったようです。
更に22年末の金利見通しとして3.4%、23年末は3.8%と
3月時点での見通しの1.9%、2.8%からは大幅な上方修正になりました。
今回の利上げで、一段のドル高を覚悟した方も多かったと思いますが、
ドルインデックス(日足チャート)
ドルインデックスは下落し105を割り込むこととなりました。
まぁ、それだけ大量のドル買いが入っていたために
節目となる今回のFOMCが終わったということで、
利益確定の売りが出たということなのでしょう。
ドルインデックスが下げたこともあって、
ドル円(日足チャート)
ドル円も下落となりました。
個人的には、火曜日に2002年の高値を抜けてしまったので、
0.75%の利上げになった場合は、
次の節目が147円付近にあると見ているためかなりの円安を覚悟していたので、
胸をなでおろした半面、拍子抜けした感は否めません。
また巷の予想では0.75%の利上げが行われた場合には、
株式市場は暴落するだろうという見方が大勢を占めていましたが、
実際のところは前々回のブログにも書いたように、
SQが近いことから買い戻しが入り反発となりました。
ナスダック(日足チャート)
S&P500(日足チャート)
ただ、利上げは株式市場の上昇要因にはならないので、
今週は多少戻すにしても3月のような大きな反発にはなりそうもありませんね。
それと、今回のFOMCとは関係ありませんが、
原油が少し落ち着きそうな動きになってきました。
OIL
上から二本目の赤ラインを超えた水準での動きでしたが、
ロシア/ウクライナが収束しない中で下に割り込んできました。
まだ安心はできませんが一安心といったところでしょうか。
原油高、円安はかなり日本でも意識されてくるようになりましたが、
原油だけでも落ち着いてくれるといいですね。
為替は、7月のFOMCでも0.75%の利上げが行われるでしょうから、
多少今回のように小さく戻ることはあっても
残念ながら一気に円高へ向かうことは無さそうです。
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