31日までに開かれた日銀金融政策決定会合での内容が
マーケット参加者を失望させるものとなったようです。
会合で植田和男総裁は、
「投機的な動きによる金利上昇には機動的なオペで抑える、ファンダメンタルズの伴った実勢のある金利上昇には多少の上昇を許す、そういうかたちでうまく対応していきたい」
と語り、
10年物金利については、1%を上限の目途としたうえで、
連続指し値オペで厳格に金利をコントロールするのではなく、
大規模な国債買い入れと機動的なオペで金利操作を行う方式に変更することで、
1%を上回ることを容認することとなったわけですが、
この内容では不十分であるという事から円は全面安となり、
対ドルでは約1年ぶりの安値を更新し、
対ユーロでは15年ぶりの安値となりました。
という事で、
先ずはユーロ円のチャートを見てみましょう。
ユーロ円は長い間、160円目前で頭を押さえられる動きだったものの
金融政策決定会合の内容を受けて、
160円後半まで上昇することとなりました。
一方ドル円はというと、
先日押さえられていた150円の壁を抜けた後、
若干円高へと触れて148円台を付けましたが長くは続かず
一度抜けた壁は簡単に抜けるという定石どおり、
昨年付けた高値付近まで一気に上昇する事となりました。
この高値を抜けてきてしまうと、
次のターゲットは155 円になります。
一応、ドルインデックスも見ておくと
御覧の通り、停滞していることが伺えます。
これを見ても、円が売られているという事が分かりますね。
そしてこの円安を受けて、
一時30,000円割れ目前まで売り込まれていた
日経平均は31,500円と切り返しの展開となっています。
以前にもお伝えしていますが、
日本の株式市場の参加者の大半は海外勢が占めており
この円安でバーゲンセール状態だという事です。
日本企業がどんどん買われていきますね。
折角なのでS&P500のチャートも見ておきましょう。
昨年10月の安値から今年7月の高値を100とした場合の目盛りを付けましたが、
50%近く調整してきているのが分かります。
ここで反転してくるのか?はたまた50%を割り込んで
更に調整するかが注目ですね。
では逆に好調な方も紹介しておきましょう。
まずはゴールド。
中東情勢の悪化により上昇を続けるゴールドですが、
御覧いただくとお分かりのように、
2,000 ドルを超えたところに大きな壁が存在し
これまで3回も上昇を阻んでいます。
今回、この壁を突破してくるのか注目しましょう。
そして最後に、
このチャートはビットコインです。
通貨に対して懸念する声があるため
上昇しているのかもしれませんね。
個人的に暗号資産はポートフォリオに組み入れてないので
あまり興味は無いのですが、
いまだに根強い人気があるのでしょう。
弊社では海外投資家のサポートをしているわけですが、
随分前からドルが崩壊するので、
今のうちに円に換えておきたいから解約します!
という方がチラホラいらっしゃいました。
もちろん、ドルが下落するリスクがある事は
十二分に私たちも理解しています。
しかし、
ドルの崩壊以前に円の状況を理解してもらいたいという事です。
まぁ、何にせよこれだけ円が安くなってくると
世界中がインフレ状態にあることからも
以前のように気軽に海外旅行もできなくなってきました。
一昔前は、国内旅行をするよりも海外の方が安い!
なんて時期もありましたが、
今となっては。。。
このような状況になってくると、
HSBCなどの海外銀行にお金があるととても便利です。
旅費自体はどうすることもできませんが、
現地で行動する際の支払いは口座内の資金を使えば
為替を気にすることはありませんからね。
とにかく、海外投資をしていて
海外銀行口座を持っていないのは片手落ち。
今ならまだHSBCの口座開設が出来る状況ですので
口座を開設することをお勧めします。
海外投資をしていなくても、
持っておく利点はあると思いますよ。
口座開設についてのご相談も承っております。
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