マーケット情報 トランプ政権発足後の動きは?

本来であれば、1月20日に行われた
第47代米国大統領就任式前に
アップしておきたかったマーケット情報でしたが、
年明けから複数のイベント準備に追われていたこともあり、
気づけば2025年に入ってすでに1カ月以上が経過しました。
前回マーケット情報をアップしたのが12月6日。
約2カ月ぶりとなってしまいました。
ここにも人手不足の波が押し寄せています。

 

それではさっそく始めていきましょう。

昨年の選挙後、
「トランプ政権が発足すれば株価は暴落する」との声が多く。
私自身もクリスマス休暇あたりから
大きな調整が入るだろうと予想していました。

しかし、蓋を開けてみると
12月の後半から若干の調整あったものの、
それは通常の範囲内の動きにとどまりました。

さらに、S&P500は1月24日に高値を更新するなど
好調な推移を見せています。

では、その他の米国主要株価指数を見てみましょう。

【ナスダック100】

【NYダウ】

NYダウは12月前半から少し長めの調整が続きましたが、
すでに下げた幅を取り戻しつつあります。

とはいえ、
不法移民対策、パリ協定離脱、WHO脱退など、
トランプ大統領の発言が世間を騒がせており、
各国との関税をめぐる協議も激化しています。
この状況を考えると、決して安心できるとは言えません。
もしトランプ大統領が現在の強硬姿勢を貫けば、
マーケットにとってマイナス要因になる可能性も十分に考えられます。

 

次に為替市場についてみていきましょう。

1月に開催されたFOMCでは、FRBが利下げを見送りました。
市場では、次回の利下げは6月になるとの見方が広がっています。
この影響を受け、FOMC後のドルインデックスは急激に反発しています。


ただ、依然としてマーケットでは、
トランプ大統領がドル高是正に動くとの見方が根強く、
そのタイミングに注目が集まっています。

というわけで、現在のドル円の状況を見ていきます。

年明け早々、ドル高円安が進み158円台をつけました。
しかし、1月24日に開催された金融政策決定会合で、
2008年10月以来となる政策金利0.5%への引き上げが決定されたことで、
一時153円台まで円高に振れる場面がありました。
とはいえ、市場の反応は鈍く、
その同意の薄さに驚く声魔多く聞かれました。
結果として、円の弱さがあらためて浮き彫りになっています。

そして、トランプ政権の恩恵を受けていると言われるのが、
暗号資産のビットコインです。

相変わらず激しい値動きが続いていますが、
就任式のあった1月20日には史上最高値を更新し、
11万ドル目前まで上昇しました。

 

更に恩恵を受けているのが、
安全資産の代表格と言われるGOLDです。

3日のマーケットでは、前述の不安要素を背景に
安全資産への資金流入が加速しました。
その結果、GOLDのスポット価格は2818.58ドルと
史上最高値を更新し、大台の3000ドルが視野に入ってきました。

また、ドル円が依然として高水準を維持していることから、
日本国内でも金価格の高騰が話題になっています。

 

ということで、
2025年ももう2月になりましたが、
今のところ、マーケット大きな変化は見られず、
一定の安心感が広がっています。
しかし、今年はさまざまな分野で混乱が起こるとも言われています。
これまでの歴史を振り返っても、
真っ先に反応を示すのが金融マーケットです。

今後も油断せずマーケットを注視し、
違和感を覚える動きがあれば随時シェアしていきたいと思います。

 

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