海外投資のサポートを行っていて
常に気にかけていることの一つとして
円滑な支払いがあります。
国内外問わず投資には様々な種類があり、
支払方法もいくつかのパターンがあります。
・一括ですべてを支払うタイプ
・中長期で月々支払うタイプ
・短期で年に一度支払うタイプ
そして、最も気を付けなければならないのが
支払いが滞ってしまうと証券が失効したり
中には非常に重要な特約が無くなってしまうなんて言う事が起きたりします。
そんな中、2月の後半からとある異常事態が発生しています。
それがタイトルにあるインベスターズトラスト(以下ITA)について。
いったい何が起きているのかというと、
今まで問題なく積立に使用していたクレジットカードが
急に決済不能になってしまい、
登録された情報が次々と削除されてしまっているのです。
これまでも同様の出来事は発生していたものの、
それでも月に数十件でした。
しかし、わずか三日間でそれをはるかに上回る件数が
報告される事態になっています。
はっきりとした原因は不明ですが、
急拡大するフィッシング詐欺等のカードの不正利用に対して
カード会社がセキュリティを強化したことにより
海外からの請求に対し判定が過剰になり、
ITAからの請求を不正利用とみなして
セキュリティロックをかけたことで請求が通らず
登録したカードが使用不能と判断された結果、
カード情報が削除されていると考えられます。
では、これがどういった問題を引き起こすのでしょうか?
前記したように、
支払が停止してしまう事によって
契約した時期によっては証券が失効するリスクがあります。
さらにITAが提供する商品は、
満期時や積立期間中にボーナスや特別な保証が付いているものがあり
支払期日から90日経過しても次の支払が行われない場合、
そうしたボーナスや保証が無くなってしまうという
大きな問題が発生するのです。
とはいえ、
何の連絡も無しにいきなりそうしたことが起きるわけではなく、
ITAから
「支払いが出来ませんでした」
というメールや、
「カード情報が削除されました」
というメールが必ず契約者へ送られています。
しかし、メールというのは毎日チェックを欠かさない人もいれば
基本用事があるときにしかチェックしない方もいますし、
下手をすれば重要な連絡にもかかわらず迷惑メールフォルダに
入っていることもあります。
メールをチェックしていなかったとしても、
カード明細を常にチェックしていればいいのですが、
驚く事にカード明細をチェックしない方が思いのほか多いのが実情です。
そうなってしまうと、
時が経ち「あれ?そういえば・・・」
と思いだした時には【時すでに遅し】となっているというわけです。
ただし、商品を契約したIFAがしっかりしているところであれば、
支払のチェックは常に行っており、
未精算が発生しているお客さんにはメールおよび電話で
連絡してくるのでそうしたことが起きないのが基本中の基本です。
そう、しっかりしたIFAで契約していればの話です。
この辺りは、今年2月に開催した
「海外投資基礎セミナー」
で説明させていただきました。

私たちが逃れることのできない現実として、「死亡」があります。 私たちは毎日、海外投資に関するサポート業務を行っておりますが、 可能な限り関わりたくない手続きの一つが、ご契約者のお死亡後の手続きです。 海外の投資商品の中には保険機能が付いているものがあり、 正しく理解せずに契約されている事例が...
何はともあれ、
ITAの商品をご契約されている方に限らず、
積み立て投資をされている場合には
メールのチェックとクレジットカードの利用明細のチェックは
必ず行うようにしましょうね!
大なり小なり支払いが停止してしまうと、
リスクがあると考えておくようにしましょう。
そのほか、海外投資に関するご相談がございましたら
お気軽にご連絡ください。
ITAの豆知識
ITAの商品の中で、
特に人気の高いのが
S&P500やMSCIといったインデックスに連動した
積立商品です。
この商品は面白いオプションが搭載されており、
本来はある一定の周期
(毎月、三か月ごと、半年ごと、一年毎)
で積み立てを行っていくことになります。
しかし、
この商品は証券発行日から1年間の間に
3年分前倒しで積み立てを行えるという仕組みがあり
例えば、2025年3月3日に証券が発行されると、
2026年3月2日まで36か月分の積立を
一回又は数回に分けて行う事が出来てしまいます。
何が面白いのかというと、
この証券はもちろんドル建てです。
そうなると一番気になってくるのが為替レートであり、
次に気になるのは各指数の動きという訳です。
ということは、
現在ドル円相場は150円台を割り込み
年初に比べて10円以上円高が進んでおり、
請求はドルベースでも支払いは円になるので
かなりお得。
さらにS&P500を見てみると
2月19日の高値から10%近く下落していることから
同じ金額でもより多くのユニットを購入することが出来るという訳。
そうしたことから、
もちろんまだまだドル安円高が進み
指数が下落する可能性は否めませんが
年初から比べるとかなりの好条件で積み立てが出来るというわけです。
さらに、3年分を一年で支払えるという事は、
例えば15年物の商品の場合、
契約時に3年、二年目に3年、三年目に3年、4年目に3年
最後五年目に3年と本来は15年かけて支払をしていく必要があるものが
たったの4年で支払い済みにしてしまう事が出来るというわけですね。
そうしたことから、
私たちがサポートしているお客様から最近
前納希望のご連絡が後を絶ちません。
うまく立ち回ることが出来れば、
満期時の返戻金が跳ね上がる?可能性もあるというわけです。
まぁそんなことをしなくても、
いくつかの条件さえ満たしておくことで
満期時の返戻金は心配いらないのが
この商品の特徴でもあるわけですが。