【本日より開催】年内最後のFOMC—2025年相場を締めくくる最重要イベント
本日より、2025年の 年内最終FOMC(米連邦公開市場委員会) が開催されます。
2024年に始まった利下げ局面は、
2025年に入り 「ペースをどう調整するか」 が最大の焦点となりました。
今年の金融市場は、
「インフレはどこで落ち着くのか」
「利下げはいつまで続くのか」
という2点に振り回され、株式・為替・コモディティが大きく揺れる一年となりました。
今回のFOMCは、
2025年相場の最終判断と、2026年の市場テーマを決める極めて重要な会合 であると思います。
🔍FOMCで注目すべき3大ポイント
① 利下げペースは維持されるか、減速するか?
利下げがスタートしたのが 2024年。
その後、インフレ鈍化を確認しつつ、FRBは慎重に利下げを続けてきました。
しかし2025年後半に入り、
雇用の底堅さ
サービスインフレの粘着性
住宅価格の高止まり
といった要因から、
“利下げペースを落とす可能性” が意識されはじめています。
市場コンセンサスは、
2025年:12月最後の利下げはほぼ確実
2026年:ゆっくりと利下げ継続
という落ち着いた見方です。
今回のFOMCで、この見通しが覆る可能性があります。
② 2026年の政策金利(ドットチャート)
今回のFOMCで最大の注目。
✔ もし高めに据え置かれる場合
→ 利下げペース減速を示唆
→ 株式(特にNASDAQ)は上値が重くなる
→ ドルは買われやすい
✔ 想定より低くなる場合
→ 利下げ継続のシグナル
→ 株式・BTC・GOLDはリスクオンへ反応
株式市場の分岐点は、
「2026年の金利がどこに着地するか」 にかかっています。
③ 物価(インフレ)の評価
インフレは2023〜2024年にかけてピークアウトし、
2024年の利下げ開始につながりました。
しかし:
中古車・住宅関連の価格下げ止まり
サービス価格の持続性
労働市場の強さ
などにより、インフレが 完全に“2%へ着地した” とは言えない状況。
FRBがどの程度インフレへの警戒感を残すかが、
マーケットの織り込みを大きく動かします。
📈主要マーケット分析
日経平均

50,000円台の高値圏を維持
2024年の長期レンジを完全突破し、新上昇トレンドへ移行
押し目買い優勢で、チャネル上限を試し続ける展開
米株のリスクオン次第では史上最高値更新が視野。
NYダウ

40,000ドル台後半の推移
上昇チャネル中段を維持し、崩れる気配は少ない
景気敏感株が多く、利下げペース減速には反応しやすい
50,000ドルが次の大きな節目。
NASDAQ100
25,000台で高値圏揉み合い
トレンドは強く、2025年も米株の主役
AI・半導体・クラウド関連への期待が継続
利下げペース減速(タカ派)になった場合は調整に注意。
S&P500
6,800ポイント近辺での停滞
チャネル上限付近で、次の一押しを待つ展開
最も市場のセンチメントを反映する指標
FOMC後の方向性を最初に示すのはこの指数。
💰ゴールド(GOLD)
4,200ドル付近の高値圏推移
インフレ“完全鎮静”前に買われる構造が持続
ドル安になるほど上昇余地が広がる
史上最高値更新の可能性大。
₿ビットコイン
9万ドル台で横ばい
下降チャネル上限をブレイクしつつある
リスクオン強化なら10万ドル回復が視野
株式と相関が強い点に注意。
💱ドル円
156円台で上値重いものの、上昇トレンド継続
日銀は正常化を急がず、金利差は依然拡大
ハト派FOMCなら円高(154〜155円)
タカ派FOMCなら円安(158円台)へ
分岐点に位置。
🧭ドルインデックス(DX)
99〜100台で停滞
下降トレンドが転換する可能性
利下げ継続ならドル安トレンドが再燃
📌今後のシナリオ:FOMC後の市場はこう動く
【シナリオ①:ハト派(利下げ継続・2026年低ドット)】
株式:上昇
GOLD:史上高値の更新可能
BTC:10万ドル回復へ
ドル円:円高方向へ
DX:下落
【シナリオ②:タカ派(利下げペース減速示唆・2026年高ドット)】
株式:調整
NASDAQ:調整圧力が強い
GOLD:反落
BTC:再度下げ試し
ドル円:158円方向へ
DX:上昇
【シナリオ③:サプライズなし(中立)】
小動き → 来週以降、年末商戦相場へ移行
ドル円・NASDAQ・GOLDが先導しやすい。
📝まとめ
利下げがスタートしたのは 2024年。
そこから1年半を経て、2025年の最終FOMCは
「利下げの終着点」と「2026年の金利着地」を占う極めて重要な局面 にあります。
主要市場はどれもチャート上の「分岐点」に位置しており、
FOMCをきっかけに年末相場のトレンドが大きく動き出す可能性が高いと言えます。
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