8月の米国CPI(消費者物価指数)が発表され、
市場予想を上回る数字であったため
マーケットは大きく動くこととなりました。
米労務省が発表した8月の消費者物価指数は前月比0.1%の上昇と
市場予想である0.1%低下の数字を上回り、
前年同期比でも8.3%の上昇と予想の8.1%を上回りました。
これによって、今月の20-21日に開催されるFOMCで0.75%の利上げは確実視され、
事によっては1.00%もあり得るとの思惑が広がりドルが上昇!
調整となっていたドルインデックスが再び切り返して、
110を回復しました。
ドルインデックスチャート
これによって、
ドル円も上昇することとなり、
ドル円チャート
141円台まで調整してくれていましたが、
一気に高値まで駆け上がる事となりました。
ただこう見ると、145円が一応の節目になったようで、
147円は一先ずお預け状態です。
そうはいっても前記したようにFOMCで1.00%の利上げが、
実施されるようなことがあれば付けてしまうでしょうね。
何よりもドルインデックスもドル円も
昨日の上昇から若干戻りを入れているのが分かりますが、
米国10年債利回りのチャートを見てみると
戻らず上がり続けて再び3.5%を目指しているので、
傾向はまだまだドルは高くなるでしょうってことですね。
米国10年債金利チャート
そんな中、株式市場は大幅な下落となったわけですが、
個人的にはなぜその前の4日間でこれまで上昇していたか?
の方が不思議に思えます。
主要3指数のチャートを見てみましょう。
まずは、
NYダウチャート
続いて、
ナスダック100チャート
最後に
S&P500チャート
この様に見てみると、
単に4日間の上げが帳消しになったという状況で、
下値を割り込んでいませんので、
一気に下げたためかなりのインパクトではありますが、
マーケットはまだ冷静なんだという事が分かります。
折角なので日本の指数もご紹介。
日経平均チャート
米国株が下がったので連れ安というわけですが、
こちらは直近3日分の上昇分すら下がっていないことが分かります。
変に期待して上げてしまった分、
調整しただけと個人的には感じています。
とにかく今はまだ積極的に買える状態ではないってことです。
かと言って売るタイミングではもちろんありませんので、
ジックリじっくりと忍耐強く仕込みをするくらいの気持ちでいるのがよさそうです。
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