先週10日に発表された米国CPI(消費者物価指数)の影響によって
為替市場に大きな動きが起きました。
10日発表された米国CPIは、
市場予想を下回る結果となりインフレがひとまず落ち着いたことを示す結果となりました。
市場予想では今回のCPIもプラスになるとの見方が大勢を占めていたため、
今後もまだドル高への期待が大きかったわけですが、
これが一気に、金利上昇に待ったがかかる可能性が出てきたことで
これまでの反動、すなわちドルの利食い売りが出たわけです。
ドル円チャート
先月付けた高値が大体152円ですから、
13円もドル安円高に進んだことになります。
ここで見ておきたいのが、
ドルインデックスチャート
ドルインデックスはドル円と高値を付けた日が随分と違いますが、
高値が114.7あたりで先週末には106.3まで下落していました。
二つの下落率を計算してみると、
ドル円⇒8.88%
ドルインデックス⇒7.32%
ドル円の下落の方がかなり大きいってことが分かります。
それだけ円が売られていたってことですね。
ちなみに
政局が混迷しているイギリスポンドに至っては
ポンドドル⇒14.71%
かなり大きな切り返しになってます。
ポンドドルのチャネルラインを引き直しましたが、
このまま上昇トレンドに戻れるのか注目ですね。
脱線しましたが、
では本題。
今後のドル円はどうなってしまうのか?
というところですが、
正直誰にも為替の動きを当てることはできません。
ただし、どのように動く可能性があるのかという事であれば
チャートから導き出すことが出来るわけですね。
まず第一に、
今回はドル要因で下げているわけですから、
今後ドルがどの程度まで落ちていく可能性があるのか?
を見ていきます。
それには2番目にあげたドルインデックスチャートが重要なわけです。
御覧のように①②③のラインが引いてあります。
1のラインを下回ってしまい、
2のラインで若干切り返せるかと思いましたが、
翌日には2のラインを割り込んでしまいました。
次の抵抗になるのが3のわけですから、
まだ下げてくる可能性が高いという事になります。
次に、それを踏まえてドル円のチャートを見てみると。
先ほどはいつも引いているラインを消していましたので、
今度はラインが引いてあるチャートを見てみましょう。
ドル円は、
10日に3番のラインである重要な節目であった145円を割ってしまい
そのまま4番のラインを抜けてしまいました。
ただ、4のラインを抜けたものの抵抗していることが分かります。
とはいえ、ドルインデックスで見たようにまだ下落する可能性が高いので、
この4の抵抗ラインも抜けてくる可能性が高いという事。
となると、次の抵抗ラインである5番。
すなわち135円台までは直近で落ちてきてもおかしくないってことです。
ただ、その下に見える6番のラインは相当な抵抗が予想されます。
なので今後、さらにドルに影響を与えるバッドニュースが出ない限りは、
135円、行き過ぎたとしても131円が止まり目であると見ています。
しかし、忘れてはいけないのは
ドル円の動きはドルだけで決まるわけでは無いという事。
そうした場合、現在円を買うような材料があるかと言えば、
残念ながら、私には見つけることが出来ません。。。
そのため、今回のポジション調整がある程度落ち着き次第
ドルの動向にかかわらずまたドル円は上昇傾向に戻るということです。
では、また円安に戻るとなった場合にはどこまで行くのでしょう?
まずは145円ですね。
次に32年前の高値であった149円、
そして最後に先日付けた高値の152円という目印があります。
とにかく米国の利上げが止まったとしても、
米国が再度利下げに動くか、
日本の金利を上げるかしない限りは131円以下の円高は望み薄。
では無いかと個人的には見ています。
※あくまでも個人の感想です。投資判断はご自身で行ってくださいね!
そしてここでまた、しつこく
GOLDチャート
今回のドル安の流れを受けて、
随分と底値固めに時間がかかりましたが、
ゴールドもようやく反転のチャート形状が出来上がりました。
これで本腰入れてGOLDを買っていけそうです。
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