香港国家安全維持法が施行
昨年は大規模なデモがあり、今年は6月30日に「香港国家安全維持法」が施行された香港。
弊社でサポートさせていただいているお客様より、タイトルにもある
「香港からの資産流出が止まらないって聞いたけど、
このまま香港のIFAで契約した証券やHSBC香港の口座を持っていても大丈夫なんでしょうか?」
という問い合わせをいただくことがあります。
未来永劫、全く問題ありませんとは言えませんが、
「香港国家安全維持法」が施行されて3か月経過した現時点では、
香港のIFAは今でも変わらず営業しており、
弊社と提携関係にあるIFAに勤める方に話を聞いても、
来訪はコロナの影響により減少しているものの業務はこれまで同様に行われており、
今後何らかの変更も予定されていないとのことです。
また、たとえ香港のIFAで契約したとしても香港籍の保険会社で無ければ問題ありませんし、
香港籍の保険会社であったとしても権利を国が抑えるということは国際問題に発展するため、
心配しなくても良いと思います。
HSBCなどの銀行に関しては、
現在コロナで渡航ができないため新規の口座開設はできなくなっているものの、
こちらも何も変わらず利用可能であり、
さらにHSBCが2020年11月1日から26のサービスが無料になるといった情報も届いています。
香港HSBC26のサービスが無料に
その一例を紹介すると、
海外HSBCへの送金
海外の銀行が発行した小切手の現金化
香港内の銀行が発行した銀行手形の現金化
外貨での出入金
電信送金の受取
といった感じです。
悲し事に日本では採算の見直しから手数料がアップしてますから、逆行していますね。
話を戻します。
2020年、シティーバンクの調査によると
香港は、1千万香港ドル(約1億4千万円)以上の流動資産を保有する億万長者は昨年より22%増え、
なんと香港の人口の8.4%にあたる50.4万人だったようです。
さらに、この億万長者さんたちの資産中央値は、
昨年の1000万香港ドルから70%アップし1700万香港ドルに増加したのだとか。。。
流出どころか、増加してますよね。
この1年でいろいろあった香港ですが、
一時その機能を日本へ誘致するなどの計画もあったようですが、
いつの間にかそのような話も聞かれなくなり、金融都市としてのポテンシャルは、
日本とは比べ物になりそうもありません。
香港は危険なのか?
そして何よりも、注目しておきたいのが為替動向です。
下はドル香港(USDHKD)のチャートですが、
上に張り付いていた値段が下に落ちてきているのがわかると思います。
これはどういうことかというと、
米ドル(USD)/香港ドル(HKD)のチャートなので、
上にあると香港ドルよりも米ドルの方が強く、
下に来ると米ドルよりも香港ドルが強いという意味です。
ただ、前提として米ドルと香港ドルはペッグされているため、
7.85から7.75という狭いレンジでしか動くことはありません。
そんな中で、先日はでは上限いっぱいまで米ドルが高くなっていましたが、
既にそこから下落してきていることがお分かりいただけると思います。
為替はその国の実経済の指標としてみることとが出来るので、
この動きを見るだけでもマーケットは危機を脱したと認識しているとみていいと思います。
為替について学びたいというご希望がありましたらご連絡ください。
個別でのレクチャーを行うことも可能です。
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