マーケット情報 為替、株式、原油先物、ゴールドの動き

以前はプロとして証券会社で
ディーラーをやっていた私ですが、
ディーラー引退後は株式の売買から一切足を洗いはしたものの
それまで培ってきた知識を活かし、
それまでやってこなかった様々な投資に取り組むようになり
今に至ります。

そんな中で今でも学んでいてよかったと思うものの一つが、
テクニカル、すなわちチャートの読み方です。

 

チャートが読めると、
モノによって若干の違いはあるものの、
基本そのマーケットに参加しているプレーヤーの心理が読み解けるため、
ほぼオールマイティに活用できます。

もちろんマーケットはテクニカルだけで判断できるほど
甘くは無いですけどね。

 

前置きはこれくらいにして、
また最近マーケットが荒れてきましたので、
久しぶりにマーケット情報をお伝えしましょう。

為替

先ず何よりも海外投資家にとって気になるのは、
為替の動きですね。

いかに投資対象が好調であったとしても、
為替の動き如何によっては損失という事もあり得るわけです。

というわけで、
ドル円の動きを見てみましょう。

【ドル円日足チャート】

かなり大きな抵抗であった114円半ばを
昨年抜けてしまったために、
もっと一気に円安へ振れるかと思いましたが、
思いのほかゆっくりとした上昇を見せています。

本格的に動き出すのは、
3月に開催されるFOMCあたりからでしょうか?

昨年の1月は102円台だったことを考えると13円も円安になってますから、
現在も海外積み立てをされている方にとっては
13%近く支払いが増えた計算になってきます。

かなり家計に与えるダメージは大きいですよね。

 

RL360(ロイヤルロンドン)やFPI(フレンズプロビデント)
といった証券であれば、
減額したり停止することが可能ですが、
ITAの証券の場合には、大切な保証の部分が消えてしまうので、
減額、停止といった回避はできず、
家計のやりくりでなんとかしなくてはなりません。

真っ先に削られるのは、お父さんのお小遣い?

 

株式

年明けも好調な展開が続き、
ダウやS&P500といった指数が史上最高値を更新!
どこまでいくのか???
という矢先、
FRBの金利政策がよりタカ派になるという認識が広り、
一転調整ムードが広がりました。

 

【S&P500日足チャート】

一月の急落で上記チャートの赤いライン上から二本目まで落ち、
戻りはしたものの高値には届かず、
ふたたび一本目の赤いラインを割り込んでいます。

これがまた前回の安値を割り込んでしまうと、
更なる調整になりそうです。

 

そんな米国の流れを受けて、

【日経平均日足チャート】

まるで別物といった動き。

上昇時は置いてけぼりを喰らい、
下落となると右へ倣えの日経平均。
昨年の2月と9月に高値を付けて
9月の高値からはきれいに高値が切り下がり、
もはや水色ゾーンの下限まで落ちていきそうですね。

 

原油

昨年もかなりの上昇を見せた原油先物価格でしたが、
ここへきてさらに勢いづいています。

 

【原油先物週足チャート】※週足です

コロナの影響はほぼほぼ無くなったようですが、
新たな材料として台頭してきたのが、
ロシアがウクライナへ侵攻を開始間近という報道。

これによって昨年もかなり上昇した原油先物価格が、
さらに上昇することとなりました。
あと少しで3桁乗せ。

原油の上昇は様々なところに影響を与えますが、
最近あちこちで値上げ合戦が繰り広げられてます。

今年値上がりするのは、

光熱費(電機、ガス)

鉄道料金(JR東、東急)

高速道路料金(首都高上限切り上げ)

医療費(高齢者負担)

火災保険料(10年契約廃止)

食品(小麦製品、油、魚肉加工品、調味料など)

生活雑貨(紙類、アルミホイル、照明器具など)

全てが原油価格上昇のせいというわけではありませんが、
今年は値上げラッシュになるようです。

 

ちなみに私事ですが、
冷蔵庫が古くなったので見に行ったところ、
来月から一斉に商品が切り替わるため
一気に値段が跳ね上がるという事だったので買い換えてしまいました。

跳ね上がる理由としては新製品という事もありますが、
一番の理由は半導体不足。

これは今かなり問題視されていますね。

 

ゴールド

ようやく動き出した?感の否めないゴールド。

【ゴールド日足チャート】

ウクライナ問題で地政学リスクが高まったという事から、
やっと昨年8月に付けた1870ドル台の高値を抜け、
1880ドルを付けてきました。

何故Goldが未だにこんな水準で
放置されているのかわかりませんが、
今年は動きがあるのではと期待しています。

期待していると言いつつも、
分かる方にはわかると思いますが、
売りポジション持ってます(笑)

 

 

まとめですが、
今年はこれからまだまだ株式市場は
波乱の展開が予想されます。

最大の理由は何といっても米国の利上げ開始!

米国金利が動くという事で、
もちろん為替にも影響が出てきますし、
金利差が開くという事はドル円は上昇しやすくなってくるという事。

円安プラス原油高。
これは本当に頭の痛い問題です。

 

日本のお父さんのお小遣いが減らされないことを祈るばかりです。

 

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