昨今の円安の影響で、
私たちがサポートしている海外積み立てをされているお客様も
支払いが厳しくなったという事で積立を停止されたり、
中には引き出しや解約といった手続きを希望する方が増えています。
これに関して、私たちはあくまでも契約後の手続きをサポートするだけなので、
ご希望のままお手続きをご案内するわけですが、
これだけは理解しておいてほしい事がひとつあります。
確かにこの数か月で一気に円安が進んだことによって、
円建てでの支払額が増えているのは間違いありません。
しかし、
これまで積立をされてきた資産についても確実に増えているという事です。
直近で言えば、今年初めは105円程度だった為替が、
先月は139円後半まで上昇したわけなので32%以上円ベースでの資産が増えたことになります。
ちなみに、2012年からの為替の動きを見ると
こんな感じです。
2012年の1月は円が最も輝いていた、
70円台ですね!
ただこの当時は、
50円は間違いないなんて言う噂も飛び交っていて、
テレビニュースで両替所に人が押し寄せている姿が
頻繁に報道されていました。
この時、大量に円をドルに換えてしまった人がいるわけですから、
目も当てられませんね。
そういった報道にも目を向けず、この当時から海外積み立てを始められた方は、
相当な為替益が出ていることになるわけで、
2012年から現在までの年間平均為替レートを調べ
平均レートを計算したところ、
107.87円
でした。
今この記事を書いている現時点でのドル円は、
133.31円なので25.44円上昇していることになります。
いままで積立を継続されていたならば、
それなりの額になっているわけですから運用を度外視したとしても
かなりの利益が出ていることになりますね。
なので、このタイミングで引き出しや解約をしたくなる気持ちも分からなくはありません。
でも、もう一度初心に帰り思い返してもらいたいのが、
何のために始めたのかということ。
たぶん多くの方は、
・もらえるかもわからん年金の足しに
・円資産しか持っていない事へのリスクヘッジ
・誘われたので何となく
このどれかに当てはまるのではないでしょうか?
最後の「なんとなく」で始めたのであれば仕方ありませんが、
上の二つが目的で始めたのであれば、
まだ目的は達成していないはずですから
せめて証券の満期が来るまでは踏ん張ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに、同じように2012年にS&P500に対して投資していた場合は、
1200から現在4200になっているので、
約250%アップしたことになります。
さすがS&P500といったところですね。
今年はまだ波乱はありそうですが、
このS&Pのチャートを見るとコロナショックで下落した幅が
今回のインフレ利上げショックでの落ち幅とほぼ同じで、
切り返してきていますので、
このあと米中関係最悪の状況に!などといった新しい材料が出てこなければ、
しっかりした展開になりそうです。
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