円安進行に拍車がかかる?
久しぶりにマーケットの話題を一つ。
海外投資をしている人にとって「気になる事ベスト3」にランクインするであろう
為替の動き。
私自身も投資家として常に為替動向をウォッチをしているわけですが、
ドル円が注目の節目をついに遂に抜けてきたようです。
まずはドル円(週足)のチャートを見ていただきましょう。
全体の動きを分かりやすくするために、
チャートをいつものようにギュギュっと縮めているので、今のプライスがよくわからないかもしれませんが、
青く太い線を引いてあるのが注目していた節目であり、114円50銭あたりになります。
114円半ばは、先月10月20日にも一瞬抜けていたのですが、
すぐに押し戻されてしまってローソク足で言うところの上髭という形状になっていました。
かなり強い節目(抵抗)になっていたので、そのあと何度も114円台に乗せては落ちるの
繰り返しの動きになっていました。
しかし!
押し戻され下落はするものの上昇圧力(円安ドル高)が強く、
一向に下へ向く(円高ドル安)気配はありませんでした。
そしてついに、二度目の抜けということで今回は勢いが付いてしまうとみています。
次のドル円の節目は?
そこで気になるのが次の節目、すなわち止まり目となるわけですが、
上のチャートでラインが引かれている118円の後半であるとみています。
ドル円は今年の1月時点では102円台だったので、もしそこまで行ってしまうとなると15%強円が下落したっていうことに。。。
海外投資(積立)をしている方にとっては一大事ですよね?
例えば、毎月500ドルでやっていた場合
1月の支払いは51000円だったのが、今月はすでに57000円超え!
支払が増える。
支払が増えるという点でいうと円安以外にも気になるところがあります。
少し落ち着きを見せたもののここ最近ずっと上昇を続けてきた原油先物の動きです。
原油上昇
WTI原油週足のチャートがこちら
こちらもチャートを見ると節目となっていたポイントを抜けて、
一段上のステージでの動きになっているのがわかると思います。
このチャートを見ると、原油もまだまだ上値追いがあってもおかしくない。
ちなみに、一番左側は2008年ですが1バレル140ドル台がありました。
ただこの時は、円が高かったこともあってかなり話題にはなっていたものの
そこまで大きな影響は出ていかなったと思います。
しかし、今円安が加速しそうな段階でさらなる原油高が起きてしまうと、影響は甚大です。
最近様々なところで話題になっているようですが、日本でも相当なインフレが進んでいるという話。
え?まだ日本はデフレじゃないの?という方もいるかもしれませんが、インフレは確実に進んでいます。
「やめられない止まらない♪かっぱえびせん♬」
のCMでおなじみ(古い?)のカルビーさんの決算資料にありましたが、
来年早々に容量変更が行われるようです。
こうした動きは他業種に広がっていて、
値段を据え置く代わりに容量を減らす「ステルスインフレ」があちこちで起こっています。
インフレは進むが、所得は増えない。
日本のゆがんだ現状です。
出ていくお金が増えていった場合、一般的に削るのはどうしても投資になると思います。
しかし、投資額を減らすということは将来の資産すなわち生活に影響を与え、
安易に削ることによって
さらに円安が進みインフレがもっと表面化して困窮してくると、今度は取り崩しをはじめ
ますます将来の資産が目減りするという悪循環になってしまいます。
現在の楽を取るか、将来の楽を取るか?
悩ましいところではありますが、年齢が若いうちの方が無理が効くし、楽しみ方も幅広いので
安易に手を付けられるところに手を出すのではなく、工夫できるところを今のうちから見直しておくことをお勧めします。
投資の極意は続けること。
海外投資のお困り事がありましたら、一度ご相談ください。
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