前回のマーケット情報のブログで、
ドル円は上昇傾向にあり、
重要なポイントに差し掛かっていることをお伝えしましたが、
その後、ドルインデックスの切り返しはすぐに落ち着いたことで
ドル円も落ち着くのかと思われました。
しかし、
その後も落ち着くどころかドル円の上昇はペースを上げ
あれよあれよという間に144円まで到達してしまいました。
まずはドルインデックスを見てみましょう。
ご覧の通り先週多少切り返しがあったわけですが
依然としてドルインデックスは下降トレンドにあります。
にもかかわらず、ドル円はというと
一向に衰えるそぶりを見せず、
ほぼ一本調子で右肩上がりの動きになっています。
この急激な円安の動きから、
昨日、財務省の神田財務官が
「為替市場の動向を高い緊張をもって注視をして、
行き過ぎた動きがあれば適切に対応する」
といった発言を行いマーケット参加者へ
介入を臭わせる口先介入を行ったわけです。
では実際にこの円安を受けて、
日銀が介入するのか?というのが気になるところかと思いますが
前回介入が行われたのが、
2022年9月22日です。
ドル売り円買いの介入は1998年6月17日以来24年ぶりでした。
※ちなみに、1998年6月17日のドル円レートも同水準です。
(介入があった日を青で矢印をつけてみました。)
日足チャートだと当時どういった状況だったのか
わかりにくいので一時間チャートで拡大してみます。
9月22日の株式市場が大引けを迎えた15時から上昇が加速し
146円に乗せるのか?と思われた17時に介入が行われ、
140円台まで下落することとなりました。
今回もマーケットでは145円台で介入するのでは?
という見方が多くあるわけですが、
個人的には145円台に引いたラインを上回ったあたりから
介入があれば・・・という感じで見ています。
いつもの事ではありますが、
介入を行ったとしても数日で介入が行われた水準まで戻してしまうため
為替を多少なりかじっている人であれば
ここぞとばかりに逆張り(買い向かう)ます。
前回も上のチャートを見てもらえれば分かりますが、
赤いマークのある介入前の水準まで
12営業日で戻ってしまったのがわかりますね。
結局のところ、
為替介入をやろうがやるまいが、根本的な原因が取り除けるわけではないので
やるだけ為替トレーダーさんたちをもうけさせるだけという事です。
現状では、7月のFOMCで再度0.25%の利上げが行われるとの
予測があるもののドルが下げ始めているわけで
実際に利上げが確定した際には、
少なからず上昇する可能性があるため
前回の最高値である152円はかなり早い段階で抜けてしまうかもしれませんね。
そうなった場合には、
次に目安となるポイントは
このチャートに引いてある青い3本のラインの幅である
7円くらいが意識されるように思うので160円といったところでしょうか。
なお現在は円の独歩安状態なので、
ユーロ円の日足チャートをみても
ポンド円の日足チャートを見ても
といったように、
ドル円よりも上昇が顕著です。
コメント