10日に発表された米国消費者物価指数(CPI)が、
市場予想を大きく上回ったことによって
これまで6月とされてきた米国の利下げが9月まで先送りされる?
とっいた観測が広がり、
ドル円相場は3月20日からずっと押さえられていた抵抗ラインを抜けてしまったことで
一気に153円台に乗せることとなりました。
約34年ぶりの円安水準という事で、
この先の動きがどうなるのか?というのは非常に難しく、
ドルインデックスの動きを見ていくことが重要になると考えています。
ご覧のように、ドルインデックスは現在赤いラインを目指していますが、
重要なポイントは107にある赤ラインで、
もしそのラインを抜けてくるようなことがあれば、
ドル円は170円を超えてくると見ています。
まず、155円は心理的に意識されると思います。
そしてそんな中、
もう一つ注目されるのがゴールドの動きです。
ドルインデックスは徐々に切り返しの動きを見せているにもかかわらず、
ゴールドはかなりの勢いで上昇を続けています。
これは、各中央銀行が相当量買い漁っていることに加え、
ここへきて大口の機関投資家からの資金が流入しているという事です。
ゴールドは完全に史上最高値を抜けているため、
こっちも見通しが立てにくいですが、
2500ドルまではこのまま行くように思えますね。
ちなみにシルバーの動きをみると、
まだ高値にも到達しておらず、
抵抗ラインに来ているためにあまり期待は持てそうもありません。
とにかく物価はどんどん上がっていくのに所得が上がらず、
投資どころでは無いという方が増えており、
さらに海外投資をされている方にとってはこの円安はかなり厳しい状況です。
そのため一部引出、積み立て停止、そして解約の相談が後を絶たず、
対応に追われています。。。
しかし、よく考えていただきたいのは
今後の為替動向を考えるに
米国が利下げをしようが日本円の大きな流れは
変わらないと思います。
勿論、米ドルが安泰だというわけではありませんが
基軸通貨である以上は資産の一部として保有する意味は大きいという事です。
通貨に対する不安があることから、
ゴールド以外にもビットコインなどの人気も再燃しているわけです。
あまり時間は残っていないように思えますが、
資産分散、リスクヘッジは重要です。
ずっと放置してしまっている海外投資商品についての
ご相談もお気軽に。