マーケット情報 円高ドル安が加速、さらなる円高に?

ここへきて一旦下火になっていた、
とあるお問い合わせが復活の兆しを見せてきました。

それは、
FPI(フレンズプロビデント)やRL360といった商品の解約です。

解約理由はいくつもあるのですが、
ほとんどの方は円安で支払いが厳しい上に
インフレで生活がきついために解約したいというものですが、
これとは少し違ったものが紛れてきて
「これから超円高になるので、
今のうちに利確をしておきたい」
というのがチラホラ見られるようになってきたこと。

そうなんです、
これからドル安が加速して急激な円高が起きるらしく
まだ150円近い円安のうちに解約して
日本円に戻しておこうと考える人が出てきたという事です。

その代表的な根拠というのが、
これまで大きく広がっていた金利差の縮小。

米国の政策金利は2022年2月時点では0.25%でしたが、
11回の利上げを行い2023年7月には5.50%まで上昇。
かたや日本はというと、-0.10%のマイナス金利状態でした。

そして、ようやく2024年3月に日本はマイナス金利を止め
今年1月に0.50%まで金利を引き上げたのに対し、
米国は現在4.50%まで金利を引き下げているわけです。

この金利差がさらに縮まることで、
2020年から急激に進むこととなった
円安トレンドから逆転するとみているようです。

ではいつものようにドル円チャートを見てみましょう。

画面の都合で2021年からのチャートですが、
2020年1月は102円台だったものが
2024年6月には162円台と60円(58.82%)も
円安になってしまったわけですから
今後円高トレンドになると考えるドル資産を持っている人にとっては
資産が6割減少する可能性があると考えると
確かに一大事ですよね。

為替についてはいつもお伝えしているように
どうなるかを予想するだけ無駄だと考えているので
見ておくべきポイントをご紹介してみたいと思います。

まず上に紹介したチャートを見るとわかるように、
現在、赤いラインで示した148円の節目に抵触している状況です。
このラインは、その上にある青いラインの152円に次ぐ重要なポイントであり、
もし割り込んだ場合、次の目標は145円となります。

そして何よりも重要だと個人的に見ているのが、
2020年から引いている上昇トレンドラインです。
いまの赤いラインを割り込んでくると
早い段階でこのトレンドラインと145円のラインに
引き寄せられることが考えられるという事です。

ではその可能性を見ていくうえで重要になってくるのが
ドルインデックスですね。

こちらもドル円と同じように、
現在重要な抵抗ラインに到達していることから
下抜けるとさらに可能性が高まるというわけです。

ドルインデックスが106を割り込んでくるのか注目ですね。

今後の大きなイベントとして、
FOMC日銀金融政策決定会合
3月18日から19日にかけて同じ日程で開催されるため、
ここは要チェックですね!

また、為替は結局のところ国力に大きく左右されますが、
グローバル企業の増加により一概には言えなくなっているものの
株式市場の動向を見ておくことも重要だと思います。

ではまず米国から。

NYダウ
ナスダック100
S&P500

どれもこれも見事に今年史上最高値を付けていますね。

 

一方、日本市場はというと

昨年7月に42000円台を付けたものの、
その後は1989年12月29日に付けた史上最高値である
黄緑ライン38,915円を挟んで行ったり来たり
ボックス相場を形成している状況です。

株式市場を比べてしまうと
かなり残念な結果になってしまいます。

とはいえ、
今後円高になると考えている方々は、
近々米国株式市場が大暴落するとみているようです。

そういったことを見越してという事もあって、
ゴールドが上昇していたわけです。

ちなみにトランプ政権が始まってビットコインも
賑わいを見せ10万ドルを超えてていましたが、

 

今は調整している状況にあります。

為替相場であったら74000ドルくらいまでは
落ちてきそうな動きです。

 

ここまで書いて来て何をお伝えしたいのかと言えば、
投資という側面でいえば利益確定することはもちろん良いことなのですが、
問題なのは利益確定してしまったあと、
資産のリスクヘッジとしての意味合いで
再度外貨資産を形成する手立てがとても少ないということです。

その点を十分に考えて行動することが大切だと思います。

 

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