この間何度か記事にしているマーケットの混乱ですが、
月初につけた安値からはずいぶんと切り返しており
このまま戻っていくのかと気にされている方も多いのではないでしょうか?
そこで、あくまでも私見にはなりますが
今の状況を私自身がどう見ているのかというのを
紹介してみようかと思います。
まずいつもの米国株価指数のチャートを見ていきましょう。
NYダウ
ナスダック100
S&P500
チャートに、赤い矢印をつけてみましたが、
これは今回の大きな下落でブレイクポイントとなったところです。
そしてみていただいた通り、
この三つの指数は見事にブレイクポイントまで戻っていることがわかりますね。
戻るべくして戻ったという印象です。
ではここで、日経平均も見ておきましょう。
日経平均
日経平均は残念ながら米国指数が戻したポイントまで届かず
その前のチャートポイントまでしか切り返すことができていません。
次に見ておきたいのが、
恐怖指数と呼ばれているVIX指数のチャートです。
VIX指数は、平常値は10~20あたりとされ
今回の騒動では60まで上昇しているのが見て取れます。
その前には、昨年8月にも急激に上昇したところがありますが
これは雇用統計の結果を受けて、
FRBが次のFOMCでこれまでの予想であった0.25%の利下げではなく
0.50%の利下げに踏み切るのではないか!
という思惑からリセッション入りする可能性が高まったということで
マーケットが混乱した時のもので、
そのあと数日で平常値まで戻っていました。
今回は皆さんもご存じの通り
誰がどう見ても関税戦争が落ち着いたとは言えず
これから一波乱二波乱起きそうな状況にあるとすれば、
VIXもこのまま20へと落ちてくるとは思えません。
それを裏付けるかのように
アレがすごいことになっています。
GOLDですね。
株式市場が暴落していた際には、
何もかも手放してキャッシュに!
ということなのか、
GOLDも一時3000ドルを割り込みましたが、
これも戻るべくしてといった具合に
2960のラインまで落ちて切り返し
そこからの上昇は凄まじく、
完全に青天井といった動きを見せています。
これだけ見ても、
マーケット参加者はまだまだマーケットの混乱が続くと見ているのでしょう。
わたしも同意見です。
では、せっかくですので
為替動向も見ておきましょう。
まずはドル円チャートから
ドル円
前回ご紹介したようにトレンドラインを割り込み
上昇トレンド終了ということで
ドル安円高が現在進行形なわけですが、
気になるのはどこまで行くのかというところですね。
ということで、ドルインデックスも見てみましょう。
注目すべきは、
前回の安値を割り込んでいるということ。
チャートは常に多少の行き過ぎや手前までということがあるので
本格的に割り込んでいるということではないと思いますが、
さらに下に落ちてくるようであれば、
一段とドル安円高が進む可能性高いということになります。
そうなると、ドル円のチャートに印をつけてみましたが、
黄緑の幅、または黄色の幅を見ておく必要がありそうです。
そして最も、重要なポイントは紫のラインである
137円後半かと見ています。