海外投資の基礎知識 RL360のクレジットカードが登録できない事でのリスク

2025年に入ってから65本目となる今回のブログですが、
調べてみたところクレジットカードに関する注意喚起を5回もしていることが分かりました。
それだけ、今年はクレジットカードに関する問題が多かったという事になりますね。

以前ご紹介した内容と重複するところもありますが、
クレジットカードを使用して積み立てを行っている方にとっては重要なことなので、
是非最後までお読みいただければ幸いです。


 

現在も日本居住者が契約することのできる数少ないプロバイダの一つである
RL360(旧ロイヤルロンドン)ですが、
契約される年齢にもよりますが多くの方が25年と非常に長い期間で契約をされています。
すなわち、基本的に25年間クレジットカードを使用して積立をしていくという事になります。

一般的に日本で発行されるクレジットカードの有効期限が5年と考えると、
契約期間中に最大で5回もカード変更を行うことになります。

そして、今回起きていることで非常に困っているのが、
これまで継続して使用出来ていたクレジットカードの更新ができないという事であり、
更に困ったことに更新できないカードの種類が増加傾向にあるという事です。

一番初めに発覚したのはJR系のVIEWカードでした。
次に一部の楽天カードも更新ができない状況になっている事が判明し、
最近ではソニー銀行が発行するデビットカードがNGという事が判明しています。
あくまでも憶測になってしまいますが、
デビットカードが更新できなくなる可能性が高くなってきているように思えます。

これまで過去に諸事情あってクレジットカードの発行ができない方は
デビットカードを発行して積立をしているという状況があります。
そうした方が結構な数いらっしゃるのですが、
保有しているデビットカードが更新できなくなってしまうと
困ったことが起きてしまいます。

その最たるものが、契約期間が25年の場合に
何が何でも積立を行わなくてはいけない期間が契約開始から24か月あります。
現在契約が可能なRLの商品である Regular Savings Plan の場合、
Establshment umitsというものがそれにあたります。
この期間中に積み立てが止まってしまうと証券がLapse『ラップス=契約の失効』してしまい、
これまで積み立ててきた分が全部パーになってしまうという事です。

ただ、積立が止まってしまうとすぐに【失効】するというわけではなく、
3か月の猶予期間が設けられているので、
それまでに支払いを行うことができれば、失効を免れることができるという事です。

また、3か月以上支払いができずに失効してしまった場合にも、
別途書類での手続きが必要にはなりますが未払いになっている分をすべて支払う事で、
証券を復活させることも可能です。

そうはいっても少なくとも月々の積立額×4か月分を用意しなければならないので、
例えばUSD500で契約していた場合は500×4×153円=306,000円となるため
いきなり用意するにはそこそこな額になるので、
ギブアップして諦めてしまう場合がほとんどという事になります。

話を戻します。

いまだにクレジットカードが発行できないんだよ!という方は、
現在デビットカードの中でもWise(FPIは使用不能)やHSBCは使用可能であるため、
HSBCMasterデビットカードに変更される方が増えています。

『え?HSBCの資金を使って積立をするなんてナンセンスでしょ?』
と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
以前はHSBCの残高が不足してしまうと渡航するしかなかったわけですが、
今はそれこそWiseを使用して自分のHSBC口座へ簡単に送金することができるわけです。

ここがポイント!【WiseでHSBCへ送金する場合】
 ・為替レートが良い
 ・送金の手数料が安い
【HSBCで積立を行う場合】

 ・カード決済手数料/海外決済手数料がかからない
 ・HSBCデビットは0.4%のキャッシュバックがある
 ・凍結のリスクがなくなる

といったメリットを享受することができるます。

単に紹介するだけでは片手落ちになってしまうので
HSBCMasterデビットカードで積立を行い、
その原資をWiseから送金する場合の注意点を紹介しておきましょう。

重要HSBCに着金される通貨によっては、
インターネットバンキングやスマホアプリを使用して通貨変更する必要があるという事。
さらに言えば、RLの積み立てがUSD建ての場合にはUSDsavingsかHKDsavingsに、
円建ての場合にはJPYsavingsかHKDsavingsに通貨変更しておく必要があるという事。
Masterデビットカードで支払いをする場合、
優先的に使用する通貨の口座から引き落としされるが、
その口座に資金が無い場合にはHKDsavingsから引き落とされるというルールがあります。

 

HSBCの口座を持っているのであれば、
この方法で積立を行うというのも検討してみてもよろしいかと思います。

海外投資に関するご相談、
HSBCに関するお悩み事などございましたら
経験&知識豊富なスタッフがご相談に乗らせていただきますので
まずはお気軽にご連絡ください。

 

 

 

 

 

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