急激な円安 クレカの利用限度額を確認しましょう

今月に入り、急激な動きを見せている為替相場ですが、
私たちに一番重要なのはもちろん日本円の動向です。

 

以前のブログでお伝えしたように、
米国の金利が約三年ぶりに引き上げられたとこで、
対米ドルに対しての下落が目立ったわけですが、
昨日日銀が発表した「指値オペ」
すなわち国債を一定の利回りで無制限に買い入れすると
通知したことによって、
米国以外の通貨に対しても下落することとなりました。

日本は政策的に金利を上げないと明言したわけですから、
他国との金利差は拡大し続けるという事になります。

 

 

急激に進んだ円安の影響

 

急激な円安が進んでいることで、
現在懸念されているのが、
収入が増えずに物価上昇と貨幣価値が下がる

「スタグフレーション」

デフレデフレと言われてきた日本ではありますが、
実際のところはステルスインフレが進んでいましたし、
今年は表立った値上げが様々な分野で起きています。

そして、賃金が増えていないのは周知の事実。

さらに追い打ちをかけるここへ来ての急激な日本円の下落。
懸念ではなくもう実際にスタグフレーションが始まっているという
意見も見受けられます。

 

スタグフレーションのメリット?

スタグフレーション下では、
不況にもかかわらず株式が上昇する傾向があるために、
投資家にとってはメリットがあるとも言えます。

なので、投資をしているかしていないかで
貧富の差が大きくなり今以上に二極化が進みます。

投資をしている人にとっては有利に働くこともあるという事ですね。

 

ただし、私たちがサポートしている海外投資家のみなさんには、
大きな問題が。

既に潤沢な資金を投資に回している場合は別ですが、
現在も積立投資を続けている方の場合は円ベースでの支払額が増え、
家計に影響を与えています。

前記したように賃金は増えていかないわけですから、
一大事です。

 

直近の動きだけを見てみると、

 

ドル円日足チャート

<画像をクリックすると拡大します>

左端から右端なで、ずっと円安が続いているのが分かりますよね?

 

年初は116円で昨日は125円まで上昇しているため9円円安が進み、
例えば月々の積立額がUSD500だった場合には、
4,500円支払いが増えることになります。

ただ、厳しいのは間違いありませんが、
正直4,500円であればまだ何とか対処が可能な額ではないかと
思います。

しかし、これが月々の支払ではなくて
SUNLIFEのような
年払いの証券だった場合にはちょっとの額ではなくなってきます。

去年の今頃のドル円為替レートは109円台です。
年払いの金額がUSD6,000だった場合には、
16円14.68%も円安が進んでいます。

そうるすると昨年は654,000円で済んでいた支払いが、
750,000円と96,000円アップしてきますので、
ちょっと厳しい金額になってきますね。

 

クレジットカードでの支払い

 

また、クレジットカードで支払いをされている場合には、
カードの限度額の問題ものしかかってくるわけです。

上記の例だと支払額が750,000円でしたが、
支払額がUSD8,000ともなれば1,000,000円を超えてきます。

そうなると利用限度額が100万円の方は支払い不能に。。。

支払いが滞ってしまうと証券が失効してしまうため、
避けなければなりませんよね?

 

対処方法

そこでいくつか対処方法をご紹介しておきます。

1・カード会社に連絡を取って一時的に限度額を上げてもらう

2・海外銀行(HSBCなど)を持っている場合には、送金に切り替える

3・国内銀行から送金する

1と3については交渉する必要があるので多少面倒かと思いますが、
支払額と為替レートを計算してオーバーしそうかな?という場合には、
支払いを優先させるためにも直ぐにカード会社に連絡をしましょう。

 

一番楽なのは、2の海外銀行からの送金ですが、
口座を持っていないと論外なことと
口座内に支払額に足る資金があるかが問題になります。

ただ、資金不足についてはWise等の送金代行業者使う、
または口座資金に余裕のある友人知人に
事情を説明して両替してもらえば問題解決です。
やっぱりHSBCを持っていると何かと便利ですよね。

まだ口座をお持ちでない場合、
今はなかなか渡航が難しい時ですが、
いずれ自由に行き来できるようになった際には
口座開設しておきましょう。

 

何はともあれ、
海外投資をするという事は常に為替の変動が起きるわけで、
支払が厳しいからと投資をやめてしまう方がいるのも事実。
しかし、今後スタグフレーションが進んでいった場合、
更に厳しい現実が待ち構えています。

そもそも現在の為替水準が本当に円安なのかは、
後になってみなくては分からず、
過去のレートをさかのぼってみると、

ドル円週足チャート

<画像をクリックすると拡大します>

1997年には147円という水準もあったように、
そこから見ればまだまだ円高です。

急激な変化で精神的にも堪えますが、
ここで踏ん張れるかが将来の資産に影響を与えるのは
間違いありません。

 

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又は海外銀行でお困り事がございましたら、
経験豊富なスタッフがサポートいたしますので、
先ずはお気軽にご相談下さい。

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