米小売り大手ターゲットの決算発表から、
米国経済の減速懸念が広がったことで、
昨日のマーケットでS&P500とNYダウは2020年6月以来の
大幅な下落になりました。
NYダウは年初からの下落が約15%、
S&P500は約18%となり
そしてナスダック100においては約27%もの下落になっています。
それぞれのチャートを見てみると、
NYダウ日足チャート
水色になっているのはコロナショックでの下落幅、
そして、
チャートの中に価格とは別のメモリが入っていますが、
これはコロナショック時に付けた安値から
年初の高値までを100として、
25%ずつに区切ったものです。
これをみると、
NYダウはコロナショック時の下落幅の半分程度の下落で、
2020年3月の安値から2022年1月の高値の上昇幅の
25%を少し超えたくらい下落していることが分かります。
もし、今回もコロナショック同様の下落が起きたとすると、
25,400ドルくらいまで行く可能性があるというわけですが、
ただ、チャートポイントとしては青いラインのある
29,600ドルあたりが意識されてくるのではないでしょうか。
S&P500日足チャート
先ほどのNYダウのチャートよりも沢山のラインが引いてあるので、
見にくいとは思いますがご勘弁ください!
私自身、S&Pに投資しているために細かなラインを引いています。
このチャートにも同じく水色のゾーンとメモリが入っています。
S&P500もコロナショックの下落幅には届いておらず、
もし同様の下落が起きた場合には、
3,600ポイント程度まで落ちる可能性があるという事。
しかも、チャートポイントからみても
3,600はかなり重要で、
さらに言えば今回の上昇幅の50%押しが、
すぐ下の3,510になるのでこの辺りは要チェックですね。
ナスダック100日足チャート
このチャートにも同様に水色とメモリが入れてあります。
このチャートを見てもナスダックの下落の大きさが、
目立ってますね。
丁度上昇幅の半値押しのところまで落ちてきました。
チャートポイント及び数字的な節目として、
目指すは赤いラインのある11,000辺りになります。
今回チャートを見ていて、
三つの指数に共通していることがあるのがわかりました。
S&P500の直近の動きを拡大したものが下の画像ですが、
他二つも同様の動きになっています。
拡大日足チャート
CFDなので実際の指数とは違いますが、
右から2番目の黒いローソク足が昨日の大幅安です。
黒いローソク足は陰線と言って、
始まりが高く終わりが安い状況です。(下落)
白いローソク足は陽線といって、
始まりが安く終わりが高い状況。(上昇)
※陰線、陽線の色は決まった色があるわけでは無いのでご注意ください。
あくまでも私のチャートの場合です。
その右から2番目のローソク足が3番目4番目5番目の
ローソク足をまるまる包み込んでいるのがお分かりになるでしょうか?
これは陰の包み足と言って包んだ足を強く否定することを意味するため、
3番目4番目5番目で安値を切り上げ高値を切り上げてきた
反発を否定してしまったので、
また下へ行く可能性が高くなったという事が読み取れます。
同じような形が上記画像でもう一つあり、
左から3番目と4番目でも包み足が見られ、
そのあと下落しているのが見て取れます。
この形状が出ると下がりやすいという事ですね。
そして、現在下落している要因として米国の金利引き上げがあるわけですが、
米国債10年物金利の動きを見ると、
米国債10年物金利日足チャート
5月9日の3.2%からは落ち着いた動きになっているのが分かります。
同じように米ドルの強弱を表すドルインデックスをみても
ドルインデックス日足チャート
105を頭に一服状態になっていますので、
今回の大きな下落の直接要因で無いことがわかります。
色々とチャートを見てきましたが、
実際のところ情報を集めようとも
何処で止まるのかというのはわかりません。。。
ただし、
・意識されるポイントが何処であるのか?
・相場の勢いがどうなっているのか?
・過去の動きからどれくらい反応する可能性があるのか?
といったことがわかる程度という事です。
しかし、上記三つが分かるだけでも
対応の仕方は色々あるわけで、
知っているか知らないかで大きな差が出るのが投資の世界。
退場させられないように学びを深めるのは大切です。
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