前回のブログで急激な円安ドル高が進み141円に乗せ、
あっという間に142円を付けたことをお伝えしたわけですが、
翌日7日も上昇が止まらず、
ついに145円を付けることとなりました。
ブログ内ではマーケットが目指すのは147円とお伝えしていたように
あと2円ほど上昇余地があったわけですが、
あまりにも急激な上昇であったためチャート上の節目では無く、
心理的節目である145円を付けたことで
スピード調整になっています。
実際のところは分かりませんが、
これまでの経験則で言えば、
急激な動きは短期資金、すなわち投機筋の資金が入ってきた場合が多く、
そのふるい落としのために調整が入っているのではないかと思われます。
実際のチャートを見てみましょう。
ドル円
145を頭に昨日は小動きな展開で、
今日になって下落を始めています。
今朝の段階でいったんの調整が入りそうでしたので、
軽くショートポジションを取ってみました。
チャート的には一旦は140円くらいまで落ちても良いかとみています。
そして、前回の記事では、
「ドル高では無く円安なんですよ!」
という事をお伝えしたわけですが、
(もちろんドル高でもあります)
ドル円以外のクロス円を見てみると、
ユーロ円
ユーロ円は今週8日に欧州中央銀行(ECB)理事会にて
政策金利を0.75%引き上げたこともありますが、
ユーロに対しても下落していることが分かります。
特に今日は直近の高値を抜けてきていますので、
更なる上昇になる可能性も。
次は、
ポンド円
ポンド円ですが、こちらを見ても今週は上昇していることが分かります。
今朝方、エリザベス女王が死去なされたとの報道がありましたが、
ポンドに大きな動きはみられませんでした。
この様に、対ドルだけではなくその他のメジャー通貨に対しても
円が売られていることが分かりますね。
何度も繰り返しますが、
多少の揺り戻しはあるにせよ、
日本の構造上今後本格的に円が上昇することは難しいでしょう。
ドルが買われすぎていることは間違いないとは思いますので、
ドルが売られることがあったとしても
今回の上昇を戻すだけの円買いは入らず、
円安傾向は続くためにドル円は小幅な下落で落ち着いてしまうことが予想されます。
とにかく今やるべきことは、
円以外の他通貨の資産を現時点で保有しているならば、
円転させることは極力控える。
「円安だ!いまだそれ利確!」
は、いまでは無いと思います。
そして、まだ海外資産を持っていないのであれば多少でも持つこと。
これだけ進んでしまった円安で、、、
という方もいるかもしれませんが、
これ以上円安が進むことも十分考えられるってことです。
今回急激に進んでしまった円安の戻しが、
遅くても来年中にはありそうなので、
それが最後のチャンスになるかもしれませんよ。
話がそれましたが、
為替の最後にドルインデックスも見ておきましょう。
ドルインデックス
昨日、パウエルFRB議長が出席した金融政策に関する討論会で、
今後の政策金利についての見解は示さなかったものの
インフレ抑制について力強い発言を行いました。
それがあってか一時111近くまで上昇を見せましたが、
110に乗せた達成感もあってか下落となっています。
そして次に、株式市場も見てみると、
S&P500
この間、ドル高が進んでいたわけですが、
今週は切り返しの動きが出ており心理的な節目である
4000ポイントを回復ししっかりした展開になっています。
もう一つ見ておきましょう。
ナスダック100
こちらも同様に今週は切り返して心理的な節目である
12000を回復してますね。
このまま黄緑のラインを上抜けてくれると、
赤いラインである13000が見えてきます。
株式市場はどうやら現在の金利動向は織り込んだという事のようです。
最後に
WTI原油先物
感覚はあっていたようで、
サポートラインになっていた85.6ドルを割り込み
81ドル台まで下落してきました。
次に目指すは76ドル台。
そういえば本日ガソリン価格上昇を抑えるために元売り会社へ支払われている
ガソリン補助金が今月末で終了する予定でしたが、
年末まで延長が決まったようです。
それと話は全く違ってきますが、
ドル円が150円を超えてくると中国で生産するよりも
国内で作った方がコストダウンになるのだそうです。
さらに、カリフォルニア州のファーストフード店の最低賃金を
22ドルに引き上げるするのだとか。
今の為替レートで言うと3000円越え!
ちなみに東京の平均時給は1200円らしいので、
2.5倍っていう事ですね。
日本にいても賃金の上昇が見込めないので、
これから出稼ぎに行く人も増えるのではないでしょうか?
ただ、私が一番初めにアルバイトをした時の時給は、
チェーン店の本屋さんで480円でした。(笑)
色々書いてきましたが、
今回のまとめとしましては、
外貨資産を持ちましょうねという事。
しかも、国内での外貨資産ではなく
ちゃんと海外での資産という事。
そのためのアイテムとして、
私たちが日ごろサポートをしているHSBC香港の銀行口座があります。
あまり使っていないし、
日本の銀行と違ってメンテナンスもあるからという事で
完全に放置されている方も多いようですが、
お伝えしたように今後も円安の流れは基本変わりません。
そうなったときに外貨をどれだけ保有しているかが、
重要なカギとなりますので、
放置されている方はもう一度使えるようにしてみてはいかがでしょうか。
もう口座内に資金がほとんどないといった場合には、
国内からの直接入金はできませんが、
今は便利な送金サービスもありますので問題ありません。
HSBCや海外投資に関するご相談はお気軽に。
コメント