マーケット情報 日経平均史上最高値間近!

好調な株式市場。

日経平均は遂に1989年12月につけた史上最高値である
38957円(ザラ場ベース)目前に迫り、
2月16日には38865.06円をつけ、高値更新まで100円を切りました。

マーケットでは単なる通過点だという見方が多いようで、
4万円、さらには年内に5万円を超えるといった声も聞こえてきます。

正直一寸先は闇のマーケットで、いくらまで行くという
いい加減なことは言いたくありませんので、
他のマーケットを見て個人的にどう見るのか?

というのをお伝えしてみようと思います。

 

日本の株式市場は、米国の市場にけん引される傾向が強いので
米国の主要指標の動きを見てみましょう。

 

まず一番メジャーなS&P500はどうでしょう?

心理的にも重要となる5,000ポイント(青いライン)を超えて、
ここ数日は青いラインをはさんでの動きになっています。

直近の動きをみると、
ダブルトップになっていていることから
先日大きな下落を見せたローソク足の安値を割れないかに注目しています。

 

次はNYダウですが、

39,000ドルを目前にもみ合いになっていて
頭を押さえられている動きです。

 

最後、値動きの激しさから熱狂的なファンの多いNASDAQ100

現状、主要3指数は史上最高値を更新していることから
数字的な節目付近での動きとなっていて
S&Pのところで拡大したようにいずれの指数も
ダブルトップの形状になっているという事。

 

ここから見て取れるのは、
米国指数がそろい踏みで節目を上回ってくるようであれば
日経平均もそれにならって4万円が意識されてるであろうし、
このまま調整してくれば、
高値更新はお預けになってくるのでしょう。

 

そして次に、
株式市場に大きな影響を与える米国の政策金利ですが、
今年6月に利下げを行う可能性が高いと見られていて
そこでさらに株高になるという意見もあるようですが、
実際に過去利下げをした後の株式市場は
上昇するよりも下落することが多くなっているため
過度な期待は危険かと思われます。

 

また現在日本の株価を支えているのは、
新NISAなどで新たに株を始めた方々の資金と
海外勢の資金になってくるわけですが、
海外から見ると円安の影響から依然として出遅れ感が強いために
流入が続いているわけです。

 

というわけで、
為替状況も見ておきましょう。

 

ドル円チャート

相変わらず上昇傾向にあって
またしても高値を更新してきそうな動きになっています。

 

もっと詳しく見るために
ドルインデックスのチャートを見てみると

 

一時101まで下落していたドルインデックスも
利下げが遅れるという事に加えて、
既に年内の利下げは織り込みつつあることで
105付近まで切り返している状況です。

 

比較しやすくするために、
同じスケールのドル円チャートも載せておきます。

比べてみるとわかりますが、
ドルインデックスよりも早く
昨年11月の高値に近づいていることがわかります。

すなわちドルが戻っていること以上に円が安くなっているという事ですね。

 

これを見る限りでは、
まだ海外勢にとって日本の株式は安い買い物である
といった見方もできるという事でしょう。

 

ただ、逆に注意してもらいたいのは、
相変わらずNISAなどでS&Pインデックスやオルカンが人気のようですが、
これまでの経験からも、
日本の初心者がこぞって飛びつく頃は天井が近いという事。

しかも円安になっているという事は、
より高い買い物をしているとも言えるという事です。

 

投資はあくまでも自己判断、自己責任です。

流れだけで安易に飛びつくものでは無いという事は理解しておきましょう。

 

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