7月17日、河野デジタル相はブルームバーグテレビのインタビューで、
「為替は日本にとって問題」であるとしたうえで、
「円は安すぎる。価値を戻す必要がある」
といった発言をしました。
この発言がきっかけになったのかどうかは不明ですが、
日銀が追加利上げに動くとの観測も出ていることから
ドル円は大きく下落することとなり、
今日の午前中には155円台前半まで下落してきました。
この下落を受けて、
円安は打ち止めでこれからは円高へと向かうという
意見も見受けられたので、
個人的な見立てをしてみたいと思います。
まず見ておくべきはドルインデックスの動きなわけですが、
7月に入ってからずっと下落が続いており、
節目とみられる104も割り込んだことで
まだ今後も下落基調は続くだろうと思われます。
これを前提に直近のドル円チャートを見てみると
このところの急激な上昇(円安)トレンドは、
とりあえず終了したとみても良いかと思います。
問題はこの後がどうなのか?
という事になるわけですが、
これまで使っていたドル円チャートを見てみると
まず第一のポイントとして、
155円に弱めの抵抗があります。
今回ご覧いただいたように
ドルインデックスが下落傾向にあるため、
本来であれば155円を割り込んでくる可能性は非常に高いわけです。
ただし、最近のドル円の動きからすると
ドルインデックスとの連動性は低くなっているため
あまり参考にはならないと考えています。
しかし、割り込む可能性を考慮して
155円を割り込んできた場合に一番注目しておくべきポイントは、
152円辺りに青で引いたラインになります。
152の抵抗を割り込んでくるようなことがあれば、
少し流れは変わると思ってよさそうです。
とはいえ個人的な相場観にはなりますが、
青いラインまで落ちてくることは無いと踏んでいますので
すでに私はドル円を買い下がっている状況です。
ではせっかくなので他の動きも見ておきましょう。
まず、今まさに注目しておきたいのは
ゴールドです!
ドルインデックスが下落していることや、
中東問題に解決の目途も立たないことから
三度目となるチャネルラインの上限タッチをしてきました。
まだゴールドは伸びしろが大きいとは思いますが、
このあたりで一休みもあるかもしれませんので、
ポジションがある場合には利確しておいてもよさそうです。
そして株式市場はというと、
相変わらず米国株は好調過ぎる動きになっており
青天井状態が続いています。
先日トランプさんが演説中に銃撃され
大変なことになっていましたが、
この流れは11月の選挙前までは続くのでしょう。
一方で、日本の株式市場はというと
この間の円高を受けて、
本来はここで切り返せれば勢いづけたであろう
41000円の抵抗ラインを割り込んでしまっています。
海外市場に比べ、相変わらず悲しいマーケットですが、
黄緑のラインを割り込んでこないことを祈ります。
最後にタイトルの結論は、
短気的な円安トレンドは終了したが、
長期的には単なる調整だという見解です。