海外商品の基礎知識 共有名義のデメリット。契約者死亡時の例

フレンズプロビデント・RL360の共有名義は本当に安心?メリット・デメリットと実際の事例を解説

フレンズプロビデント(FPI)やRL360などの海外投資商品では、証券を単独名義だけでなく共有名義(共同名義)で契約することができます。

また、契約時に単独名義だった証券を後から共有名義へ変更したり、反対に共有名義から単独名義へ変更したりすることも可能です。

日本ではあまり馴染みのない制度ですが、実は大きなメリットがある一方で、思わぬリスクが潜んでいます。

今回は、共有名義の仕組みと注意点について、実際のご相談事例をもとにご紹介します。


共有名義とは?単独名義との違い

単独名義の場合、契約者がお亡くなりになると、その契約は死亡手続きの対象となります。

一方、共有名義の場合は、契約者のどちらか一方がお亡くなりになっても、もう一方が存命であれば契約は終了せず、そのまま残った契約者の単独名義として継続されます。

この仕組みが、共有名義最大の特徴です。


FPI・RL360には「WL」と「CR」の2種類があります

以前の記事でもご紹介しましたが、FPIやRL360には大きく分けて2種類の契約形態があります。

  • WL(Whole Life):保険機能付き
  • CR(Capital Redemption):保険機能なし

それぞれ契約者がお亡くなりになった際の取扱いが異なります。

WL(Whole Life)の場合

保険機能が付いているため、死亡手続き完了時点の時価評価額に1%の死亡給付金が上乗せされ、受益者へ支払われます。

CR(Capital Redemption)の場合

保険機能がないため、契約期間中に契約者がお亡くなりになった場合は契約終了となり、条件によっては早期解約手数料が差し引かれたうえで返戻金が支払われます。

このため、CR契約では早期終了を避ける目的で共有名義を選択される方も少なくありません。


共有名義のメリット

共有名義の最大のメリットは、どちらか一方がお亡くなりになっても契約が継続できることです。特にCR契約では、契約終了による早期解約手数料を回避できる可能性があるため、大きなメリットとなります。


しかし共有名義にはデメリットもあります

共有名義は便利な反面、重要な注意点があります。

契約に関するほぼすべての手続きに、名義人全員の署名が必要になることです。

例えば、

  • 住所変更
  • メールアドレス変更
  • クレジットカード変更
  • 積立金額の変更
  • 積立停止
  • 一部引き出し
  • 本人確認書類の更新
  • 満期解約

など、あらゆる手続きで共同契約者全員の同意が必要になります。


実際にあったご相談事例

ある日、次のようなお問い合わせをいただきました。

「兄が亡くなり、遺品整理をしていたところ、英文の証券が見つかりました。内容が分からないので調べていただけませんか。」

調査したところ、その方は当社でサポートしていた契約者様であり、

  • WL契約
  • 外国籍の事実婚パートナーとの共有名義

で契約されていることが判明しました。


この場合、証券はどうなる?

結論から言うと、

共有名義人であるパートナーが単独名義へ変更した後、契約を継続・解約など自由に手続きできる

という扱いになります。

つまり、亡くなられた方のご家族だけでは原則として契約を動かすことはできません。

今回のケースでは、積立金は亡くなられた契約者が支払っていましたが、共有名義人は積立を行っていませんでした。

それでも契約上は共有名義人に権利があるため、ご家族だけでは手続きを進めることができなかったのです。


さらに問題だったのは共有名義人が行方不明だったこと

今回のケースでは、共有名義人となっていた方が何年も前から行方不明でした。

そのため、

  • 単独名義への変更
  • 解約手続き
  • 保険金請求

のいずれも進めることができない状況となっていました。

その後、プロバイダーへ確認した結果、

  • 警察へ捜索願を提出
  • 所在不明を証明する書類
  • 戸籍謄本など親族関係を証明する書類
  • 死亡診断書

などを提出できれば、ご家族が手続きを進められる可能性があることが分かりました。

ただし、所在不明の証明が得られるまでには長期間かかる可能性があり、簡単な手続きではありません。


共有名義にする相手は慎重に選びましょう

共有名義には確かにメリットがあります。

しかし、

  • 将来も連絡が取れる相手か
  • 信頼できる相手か
  • 海外在住や外国籍で手続きが複雑にならないか

といった点を十分に考慮して決めることが大切です。

特に外国籍の方との共有名義は、国をまたぐ手続きや連絡の問題が生じる可能性もあるため、慎重に判断することをおすすめします。


共有名義や契約内容に不安がある方はご相談ください

フレンズプロビデント(FPI)やRL360などの海外投資商品では、契約内容を長年確認していないという方も少なくありません。

  • 共有名義になっているか確認したい
  • 名義変更について相談したい
  • 担当IFAと連絡が取れない
  • 契約内容を確認したい

このようなお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。


共有名義・契約内容に関するご相談はこちら


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