海外の銀行口座を保有していくにあたり
一番の厄介事と言えば
「口座の凍結」であるということに
異議を唱える人はいないのではないだろうか?
口座が凍結されてしまえば、
自分のお金にもかかわらず動かすことが出来なくなってしまい
引出はおろか口座内の両替する事すらできなくなります。
そうならないためには、
少なくとも二年に一度は口座内のお金を動かす必要があります。
そして、以前は自口座内で香港ドルから米ドルなどへ
両替をするだけでも良かったわけですが、
これも
「何度も聞いたからもういいよ~」
と言われてしまいそうなくらいお伝えしているように
重要
・ATMカード/Masterデビットを使用して買い物をする
・口座から送金をする
上記のいずれかの行動を起こすことが必要になっています。
何故両替するだけではだめなのかと言えば、
あくまでも想像にはなってしまいますが、
毎月の自動設定が可能であるがために
一時これをしておけば口座が凍結されることは無いですよ!
と言われていた、
香港ドルセービングから香港ドルカレントへの移動です。
香港ドルから米ドルやユーロ等の両替であれば、
ビットオファースプレッドがあるので
多少なりとも銀行の利益になりますが、
セービングからカレントに移すだけでは
一切お金が入ってこないからではないかと思われます。
さらに補足をしておくと、
最後にある「口座から送金する」という項目ですが、
外部から送金されてくるだけでも良いのか?
というところに疑問を持たれる方もいるかもしれません。
これについては、
「確実ではないが回避できたことがある」
としかお答えできないのが現状です。
他口座へ自口座から送金すれば、
間違いなく凍結を回避できるのですが、
口座が凍結される理由の一つに、
「口座保有者の生存確認」
という意味合いが含まれています。
そうしたことから、
他所から勝手に送金されてくるだけでは、
生存確認にはならないので
本来は凍結を回避することができないのではない。
というのが理由です。
ただ、
ここで一つのサポート例を紹介しておきましょう。
【サポート例】
HSBCから〇月〇日(2週間後)までに口座に動きが無い場合、
口座を凍結しますという連絡が来ていました。
何とかならないでしょうか?
お問い合わせありがとうございます。
それでは、凍結を回避するためのサポートを行いますので
現在の口座状況を教えてください。
インターネットバンキングのログイン情報がわかりません。
スマホアプリは設定してません。
ATMカードはあるが暗証番号がわかりません。
Masterデビットカードは持っていません。
ステートメントは郵送されていません。
小切手は持っていません。
・・・・。
し、、しょう、ち、致しました。
ありがとうございます。
といったサポートを行ったことがありました。
結論から言えば、
この方の口座は凍結されることなく
無事に今でも使用できています。
お問い合わせいただいた内容で、
サポートを行うとなると、
通常の手順では、
①口座内にある資金状況を確認するために、
スマホアプリの登録を行う。
②ATMカード暗証番号の再発行を行う。
③海外引き出し設定を行う。
④ちかくのコンビニで引出しをしてもらう。
これで問題は一応解決します。
しかし、今回は凍結の期限が二週間と迫っているために
この流れで回避するには全然時間が足りないわけです。
そこで、諸々状況を説明し
回避できない可能性があることを納得していただいたうえで、
送金代行会社からご自身の口座へ送金を行ってもらいました。
もちろんその他のサポートを並行して開始。
凍結されるのを是が非でも免れたいという思いから
代行会社からの送金は直ぐに対応されたようで、
二日後には送金が完了したとの連絡がありました。
しかし、ログイン情報が分からない状況からの
スマホアプリの登録に関してはたっぷりと一か月かかり、
インターネットバンキングにログインが出来たときには
HSBCから連絡があった凍結期日はとうに過ぎていました。
しかし、ログインした画面には、
【Balance not available】
の表示は無く、
両替を試したところこちらも問題なくできました。
さらに並行してATMカード暗証番号の再発行の手続きを行っていた為
そのあとスグにHSBCから新しいPINが届き、
念のため海外引き出し設定を行ったうえで
近くにあるセブンイレブンで引出しを行ってもらったところ
無事引き出しすることもできたということで、
サポートを無事終えることが出来ました。
何が言いたいのかというと、
HSBCの凍結期日に出来たことは
外からの送金だけであった事。
期日からかなりの時間がたったにもかかわらず、
凍結はされておらず、
通貨の両替ができた上に
新しく届いたATMカード暗証番号で引出しが出来たというわけです。
しかし、これが自口座に送金されたために
その後も手続きが出来たのか?
それとも単に凍結されるといった日程が実はあいまいで
多少のズレが許容されているのかという点については、
わかりません。
ただ言えるのは、
他の方で口座が凍結されますよ!という連絡があった
期限の翌日に凍結されてしまったという事例はあるという事です。
そしてここからが本日お伝えしたい重要なポイントです。
重要
これまで、インターネットバンキングにログインをして
残高の個所に金額が表示されていない、
または
【Balance not available】
という表示があると凍結されていることがわかりましたが、
最近のサポートで判明したのが、
口座残高が表示されていて【Balance not available】の
表記が無かったにもかかわらず、
通貨の両替や送金が出来ずに凍結されていました。
そして、これは未確認情報ではありますが、
私たちが認知している口座凍結の条件は、
2年間口座を放置していた場合でしたが、
1年間放置していると仮凍結の状態となり
2年放置で完全凍結になる。
という情報が散見されるようになってきました。
この情報が正しいものなのかは、
現時点で確認が取れていませんが、
これまでもセミナー等ではお伝えしているように
2年に一度で良いやと思っていると、
去年はどうだったかな?
と忘れてしまうリスクを考えて、
毎年一回は口座のお金を動かしておきましょう。
という事です。
追伸、
今週中にG Confidenceから重要なお知らせがありますので、
今週は必ず週末にもチェックをお願いいたします!