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8月1日、格付け会社のフィッチ・レーティングスは、

米国債の格付けを最上級の「AAA」から「AA+」へと引き下げました。

米国債の引き下げは2011年のS&Pが

「AAA」から「AA+」へと引き下げたのに次いで2番目となります。

 

引き下げから3日経過しましたので

マーケットの動きを見てみましょう。

 

まず、米国10年債利回りのチャートです。

 

引き下げ後は上昇を続けて4.20%目前に迫り、

昨年10月の水準まで上昇し

勢いづいていることがわかります。

 

そして為替はというと、

 


ドルインデックスが遂に

これまでの下落のチャネルラインを上抜けたかな?

という動きになってきました。

 

そして何より気になるのはドル円ですが、

同じチャートスケールのものを見ると

相変わらず上昇のチャネルラインが機能していることがわかります。

いつものチャートでは、

斜めのチャネルラインが効いているうえに

横に引いている142.2辺りが意識されているのが見て取れます。

ドルインデックスが上抜けしてきたことを考えると、

7月後半につけた145円を狙いに行くのも早いかもしれません。

 

為替に関しては、

正直あまり影響がみられませんね。

 

一方、米国の株式市場は

 

2日には1~2%程度の下落となって

3日も続落といった動きになっていますが、

通常の調整が入るときと大差ありません。

 

こうしてみると、

今回のフィッチによる引き下げの影響は軽微だったという事ですね。

 

それよりも、

今晩発表になる米国の雇用統計での結果次第では、

9月のFOMCに影響を与えるために

大きな動きがありそうです。

21時30分の動きに注目しておきましょう。

Matsunaga Toshikazu