2020年6月30日、中国政府により香港国家安全法が施行されました。
このニュースを受けて、
「香港はもう大丈夫なのか?」
「海外投資や香港の銀行口座に影響は出ないのか?」
といった質問を多くいただくようになっています。
結論から言えば、現時点で海外居住者や海外投資家に直接的な影響は見られません。
香港市内の生活レベルにおいても、大きな混乱や変化は起きていないのが実情です。
ただし、将来については誰にも断言できないのも事実。
だからこそ今回は、ニュースや感情論ではなく、
金融マーケットの動きから「今の香港」を冷静に見てみましょう。
株式市場が示す香港の評価
国家安全法が施行され、本当に香港にとってマイナス要因が強いのであれば、
まず反応が出るのは株式市場です。
以下は、香港を代表する株価指数であるハンセン指数(月足)です。
ご覧の通り、国家安全法施行後もマーケットは堅調に推移しており、
少なくとも市場参加者は香港を過度にネガティブには見ていない
ということが読み取れます。
為替市場から見る香港ドルの安定性
次に注目したいのが為替市場です。
以下はUSD/HKD(米ドル/香港ドル)のチャートです。
香港ドルは米ドルとペッグ制を採用しており、
一定のレンジ内でのみ価格が推移します。
現在の水準を見ると、香港ドルは米ドルに対して比較的強い位置にあります。
この点については、過去に解説した
一時は落ち着いたかに見えた米中関係ですが、 ここにきて再び緊張感を強めています。 新型コロナウイルスへの中国の対応を巡る米国の批判や、 香港における 国家安全法の制定 を受けて、 米国が香港に対する優遇措置の撤廃を検討・実行する動きが報じられました。 こうし...
でも詳しく触れていますので、併せて確認してみてください。
マーケットが示す「今の香港」
株式市場・為替市場の両方を見てみると、
世界の投資家は現時点で香港に対して冷静かつ現実的な評価をしていると考えるのが妥当でしょう。
ニュースはどうしても刺激的な見出しになりがちですが、
本当に重要なのはマーケットがどう反応しているかです。
不安を感じたときほど、一歩引いてチャートや数字を見る。
これは海外投資に限らず、資産運用全般に共通する考え方だと思います。
チャートの見方がわからない方へ
「チャートは見てもよくわからない」
「どこを見れば判断できるのか知りたい」
という方も多いかと思います。
そうした方向けに、個別相談やセミナー形式での解説も行っています。
海外投資や香港情勢について不安や疑問があれば、お気軽にご相談ください。



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