為替動向
海外投資をするうえで、
どうしても気になるのは為替動向ですよね。
そこで今回は以前お伝えした、
【為替豆知識】海外投資をするうえで、気になる為替の動き
その後、どうなっているのかをお伝えしておきたいと思います。
ちなみに上記記事を公開したのが9月28日です。
【その時のまとめ】
・円安ドル高になっていた
・いくつかの通貨ペアを比べて検証するとドル高の勢いが強くて、ドル円が上昇していた
・そのまま勢いが強く、112円半ばを抜けてくると次に意識されるのは114円半ば
前回、検証するために使った通貨ペアは、
【ドル円】USDJPY
【ユーロドル】EURUSD
【ポンドドル】GBPUSD
【ユーロ円】EURJPY
【ポンド円】GBPJPY
ということでしたね。
そして、今の状況はどうなのかというと、
相変わらずドル円は上昇を続けています。
①【ドル円】USDJPY(日足)
意識されるかと思われた、
112円半ばは勢いよく抜けてしまって、
あっという間に113円台半ばまで上昇してしまいました。
こうしたことはマーケットにはよくある動きで、
チャートのテクニカル分析に使うボリンジャーバンドというものがあるのですが、
ここでいう「スクイーズ&エクスパンション」と言って、
スクイーズ
=絞り込む、押し縮める。
といった具合に、動きが凝縮されて値動きが小さくなっていく状態を表します。
エクスパンション
=拡張、発展。
といった具合に、はじけるように値動きが大きくなっていく状態を表します。
簡単に言えば、随分と長い期間、
狭いレンジでの動きが続いていたので
ストレスが溜まって一気に爆発したってことですね。
では実際に、
ボリンジャーバンドというのを入れてみましょう。
まぁ、これは覚える必要は全くないので、
「へぇ~」程度に思ってください。
重要なのは、抵抗であった112円半ばを軽々と超えたこと。
円安ドル高が一段と進んだということです。
そして、ここでも前回のおさらいです。
この「円安ドル高」は、
どっちに引っ張られているのでしょうか?
ということで、前回と同じくほかの通貨ペアを見ていきましょう。
②【ユーロドル】EURUSD(日足)
③【ポンドドル】GBPUSD(日足)
④【ユーロ円】EURJPY(日足)
⑤【ポンド円】GBPJPY(日足)
どうでしょう?
前回の記事をご覧いただけていれば、
お分かりいただけるのではないでしょうか?
ここから読み解けること
※ここ一週間(ローソク足5本)くらいの動きで
① 円安ドル高
② ユーロ安ドル高
③ ポンド高ドル安
④ ユーロ高円安
⑤ ポンド高円安
では、それぞれの通貨を強い順に並べてみましょう。
1位 ポンド(GBP)
2位 ドル(USD)
3位 ユーロ(EUR)
4位 円(JPY)
ということがわかりました。
前回調べた時には、
1位 ドル(USD)
2位 ユーロ(EUR)
3位 円(JPY)
4位 ポンド(GBP)
ドルが一番強くて、ポンドが弱かったわけですから、動きが変わってきたということがわかりますね。
前回は3位だった円が、4位に。。。
ということから、
今のドル円の動きである「円安ドル高」は、
円安での影響が大きいということがわかりました。
円安に振れているということは、
現在も海外で積立投資をされている方にとっては支払額が多くなるということ。
9月の後半くらいまでは、
109円の前半くらいでウロチョロしていたわけなので、
例えば毎月500ドルで積立をしていたとすると、
日本円での積立額が54500円から56500円へと
2000円ほどアップしたことになります。
円安が続くと、積立が厳しくなったということで
「減額」をする方が出てくるのですが、
正直中長期の積立である場合には、
同じ額で淡々と続けることが重要であり
為替が動くたびに金額を変えるというのは、
あまりお勧めできません。
よく為替は大きなレンジでの動きと言われますが、
そうはいってもさらなる円安になる可能性もあるわけですから、
ドルコスト平均法をフルで活用するためにも
可能であれば、金額は変えずに続けましょう。
もちろん、そうはいっても。。。ってことはありますね。
「積立の金額をいくらにすればいいの?」
などといったご質問にはお答えできませんが、
海外投資でお困り事がありましたらお気軽にご相談ください。
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