マーケット情報 シリコンバレー銀行破綻で混乱が続く

2023年3月10日、
米金融持ち株会社SVBファイナンシャル・グループ傘下の
シリコンバレー銀行(SVB)が破綻しました。

リーマンショック以降最大の破綻となったことで、マーケットに大きな影響を与えたわけですが
さらに追い打ちをかけたのが、
スイスの金融大手であるクレディスイスの筆頭株主が、追加出資を行うことは絶対にない!
といった発言を行ったことにより、
信用不安がさらに広がりこれまでも下落を続いていた同社の株価は急落し、
世界的な金融株の下落につながりました。

 

ただ、クレディスイスに関しては、
本日スイス中央銀行による支援が発表されたことで下落に歯止めがかかっています。

 

そんなこんなが起きた今週のマーケットですが、
米国株式市場の動きを見てみると

 

 

NYダウとS&P500は金融株の下落が大きく影響しており、
NASDAQ100に関しては、
若干切り返しの展開となっているものの、全体的には下落トレンド再始動!
という状態です。

そして今回のシリコンバレー銀行およびシグネチャー銀行の破綻によって
為替市場にも影響が出たわけですが

 

ドルインデックスは抵抗ラインを割れず踏ん張りを見せ切り返しの動きになっています。

これによって、
ドル円にも動きがあったわけですが

 

円は強含みの展開になっており、
重要な抵抗ラインである131円半ばを目指す動きになっています。

また、赤い太いラインを下回ってくるかが注目されます。

そして、日本の株式市場はというと

 

まだまだ続くレンジ相場ということで、
先日レンジの上限を超えそうになりましたがまたしてもレンジ内での動きとなり
さらにレンジの中央値である17000円を割り込む展開になっています。

相変わらず弱い。

 

そんな状況下で大きな動きを見せているのが、

 

原油先物価格です。

世界的な金融不安の高まりから需要後退が懸念され、
昨日は2021年12月以来の安値まで下落しています。
この下にある太い赤ラインを割ってくると、
さらなる下落が予想されます。

ただ、ある情報筋によると年内にオイルショックが起きるかも?
という話があるようなので、
動きには注意しておいた方がよいかもしれません。

 

 

一方で上昇を見せているのが、

 

おなじみのゴールド。

1800ドルの抵抗ラインを試す動きになっていましたが、
V字回復となり1900ドルに乗せてきました。

金融不安が落ち着くまでは堅調な動きが続きそうなので
2000ドルも視野に入ってきそうです。

今後の動向に注目の金融関連ですが、
ひとまず直近の注目は21日から開催されるFOMCですね。

先日までは今月のFOMCで0.5%の利上げが行われるとの予想が大半でしたが、
今回の騒動によってその可能性は極めて低くなり、
0.25%上げるのかそれとも現状維持か、
はたまた利下げ?
というところに注目が集まっています。

 

何にしても怖いのは、
取り付け騒ぎや株の売り仕掛けによる連鎖倒産ですね。

1990年代の終わり、
日本のゼネコン株を証券会社のディーラー達がこぞって売りたたいて
上場廃止に追い込んだ記憶がよみがえります。

あの頃は何でもありで、
それ以降ディーラーに対する規制が厳しくなりました。

 

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