マーケット情報 日経平均史上最大の下落幅更新

2024年8月5日、
この日は記録的な一日となりました。

きっかけとなったは2日に発表された米国の雇用統計。

失業率が2021年9月以来約3年ぶりとなる4.3%に上昇し
平均賃金の伸びも約3年ぶりの低水準になったことで
FRBが9月のFOMCで0.25%ではなく0.5%の利下げに踏み切る!
という思惑から、
リセッション懸念が広がったことで米国の株式市場が下落し
日経平均も2000円を超える下落となり、
さらにドル指数が下落したことによりドル円が大きく下落し
一気に円高が進んだことも手伝って
週明けの昨日、
東京株式市場で日経平均は史上最大の下げ幅となる
4451.28円安を記録しました。

日経平均は3営業日連続で下落しており、
合計で7643.40円も下げたことになります。
さらに時間外では3万円割れ直前まで落ちていたことがわかります。

 

※この短期間で最高値から見ると11270.65円の下落です。

 

一方で、為替市場も過激な動きを見せており
ドルインデックスの下落を受けてドル円も急落し
一時141円台後半まで円高が進みました。

ドルインデックス

 

ドル円

ドル円も7月の頭に161円台後半まで上昇していたわけで
そこからたった一か月で約20円も円高が進んだことになります。

上にあるドル円の日足チャートにもありますが、
2022年10月から急激な円安が進んだわけですが
このときは約25円円高が進みましたが、
期間は約3か月かかっていましたのでそのスピードは桁違い。

現在146円台まで上昇しているものの、
非常に重要だった145円を割り込んでしまっていることや
米国の利下げ幅と回数の予想が変わってきているために
更に下を目指す可能性があるという事。
チャートポイントから見ると、
次の大きな節目は138円付近にあります。

さらに今回はビットコインも値を崩しており
ビットコイン

約2万ドルの下落となっていました。

ついでに米国指数もご紹介しておきます。

NYダウ

ナスダック100

S&P500

 

 

今回、日経平均がここまで大きな下落になった要因は、
積立NISAなどで株式投資へ興味を持たれる方が増え
知識なく多くの方がマーケットに参入していたところで
金曜日の大きな株安と円高にびっくりした狼狽売りが出たのだろうと思われます。

また、
今日のマーケットは史上最大の上げ幅を記録しており
3217.04円も切り返していますが、
こうした大きな下落の後は、
マーケットが大きく荒れる傾向が強く
5日ほどでは無いにせよさらなる下落に見舞われることがあるため
絶好の戻り売りの場面なので、
狼狽売りをした方が
買戻しをしていないことを祈るばかりです。

 

そして、何より忘れてはいけないのが
米国の重要なイベントが控えている事。
9月のFOMC
そして
11月の大統領選挙です。

実際、リセッション入りが現実味を帯びているわけで
長期の低迷期に入る可能性が高いと言われています。

とにかく、
相場でやられたときには一旦頭を冷やす冷却期間を設けることが大切です。
ギャンブルに似て熱くなったら負けですからね。

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