フレンズプロビデント(FPI)の証券をお持ちで、
さらにCapital Redemption(CR)バージョンを契約されている方は、
必ず今回の内容をご確認ください!
下手をすれば、
あなたの大切な資産が、
どこの誰ともわならない赤の他人に奪われてしまうかもしれない!
という非常に怖い内容になっています。
事の発端は、
いつものようにご自身で契約されている商品が、
どうなっているのか全く理解しておらず、
どこのIFAで契約したかも理解していないため、
今どうなっているのかを調べてもらいたい。
というお問い合わせでした。
困ったことにお問い合わせいただいた方は、
独身の頃に証券を契約しており、
現在は結婚されて氏名が変わっていました。
ただし、幸いなことに、
かなり前にFPIから届いた
Valuation Report
だけは捨てずに保管されていたので、
ある程度の契約内容は把握することが出来ました。
そこでまず行ったのは、
氏名が変わっているという事でしたので、
変更の手続きをサポートすることになりました。
ここで重大な事実が判明したのです。
まずこの証券は、独身の頃に契約したこともあって
単独名義です。
通常であれば、ご契約者の身分証明書や住所証明書、
そして結婚したことが分かる戸籍抄本を用意したうえで
氏名変更を行う書類に必要情報を記載し、
あとはご契約者のサインをしてFPIへ提出すれば、
氏名変更は完了します。
しかし、書類提出後FPIからの回答は、
同証券はTrusteeが設定されているために、
Trusteeのサインが無ければ手続きを進めることができない。
というものでした。
ここで、オフショア商品の豆知識。
FPIやRL360といった証券は、
WL(ホールライフ)とCR(キャピタルリデンプション)
というバージョンがあります。
違いを簡単に説明すると、
・WLは、保険機能が付いている証券
・CRは、保険機能が付いていない証券
という事になります。
そして、WLの場合には、ご契約者が契約期間中に死亡した場合、
保険金を受け取るための受益者の設定を行うようになっています。
しかし、CRには保険機能が付いていないために、
受益者という概念がそもそも存在せず、
受益者を設定することができません。
そのため、Trusteeというものを設定するようになっています。
このTrusteeというのは信託人/管財人の事であり、
契約者に万が一のことがあった場合に
証券を管理する人。という事です。
あぁ、なんだTrusteeを設定していたのね!
じゃあ、Trusteeにサインをもらえばいいじゃないか。
、、、となるはずでした。
しかし、この状況をお伝えしたところ、
Trusteeを設定した記憶は無く、
身内または知人にサインをもらった覚えは一切ない!
というのです。
でも、Trusteeは設定されている???
さらに調査を進めていくと、
なんとTrusteeを設定していないという記憶は、
ある意味間違っておらず
ある意味間違っていたのです。
どういうことかというと、
Trusteeを設定する書類は間違いなく作成されており
FPIへ提出されていました。
この書類には、
契約者とTrustee(信託人)の情報とサインが記載されており
さらに立会人のサインもしてありました。
契約者サインは、間違いなくご本人のものだったようですが、
信託人の名前も立会人の名前も聞いたことも無く、
契約する際に携わった人でもない
全くの赤の他人だというのです。
そうです。
もうすでにピン!と来たと思いますが、
契約者にサインだけをさせておいて、
あとから信託人と立会人がサインをして
契約者に説明もしないで了解も得ずに
こんなに重要な書類を
勝手にFPIへ提出してしまったというわけです。
前記したように、
この信託人というのは契約者がお亡くなりになった場合
証券を管理する人なわけです。
このまま何も知らずに証券を保有していて、
満期までに万が一のことがあってしまったとしても
契約者のご家族は、この証券のお金を一切受け取ることができない。
という事になります。
これをお伝えしたところ、
お問い合わせいただいた方は怒り心頭に発するといった様子でしたが、
内容をまったく理解していなかったとしても
書類にサインをしていることは事実であることから、
IFAにクレームを付けたところで訴えたとしても勝ち目はありません。
ましてやFPIへ文句を言っても仕方がないというわけです。
一刻も早くやらなくてはいけないことは、
現在設定されてしまっているTrusteeを解除して、
あらたに別のTrusteeを設定すること。
まずはFPIからTrusteeを変更する書類を取り寄せ
現在は結婚されているために、
Trusteeをご主人へと変更することにしました。
そして重要なのはそれだけではありません。
実際のところどういう経緯でTrusteeを設定する書類が
提出されてしまったのかわかりませんが、
そんないい加減な手続きを行ってしまった
IFAとはおさらばすること。
すなわち証券を移管するという事ですね。
いかがでしたか?
ご自身の契約されている証券がCRバージョンだ!
というあなた。
ご自身の証券のTrusteeがどうなっているのか、
ご存じですか?
設定している方もいれば、設定していない人もいると思います。
今回お問い合わせいただいた方が、
どこのIFAであったのかはValuationを拝見したので
分かりましたが、
ここでは伏せさせていただきます。
このIFAでFPIのCRバージョンを契約した人すべてが
同じ状況であるとは考えにくいですが、
どこのIFAであれ、ご自身の証券を調べる必要はあると思います。
とにもかくにも、海外投資で一番大切なことは
契約後もいつでも簡単に連絡が取れて、
そして、
自分の状況を知りたいとなった場合に
即座に対応してくれるのかという事です。
メールしても返事が返ってこないなんて問題外!
海外投資で困ったことがありましたら、
まずは一度お気軽にご相談ください。