先週マーケットに大きな動きがありつつも
本業の方で新しいイベントの準備やそれに関する業務の見直し等があり
本日になってしまった次第です。
今更感はありますが、
タイトルにある追加関税表明後の動きについてお伝えしていきたいと思います!
10月10日、トランプ米大統領は中国に対し11月1日付で
中国からの輸入品に100%の追加関税を課すと表明しました。
これは、前日9日に中国商務省が発表した
レアアース(希土類)の輸出管理強化への対抗処置を取ったとのこと。
さらに、すべての重要な米国製ソフトウェアの輸出規制も併せて導入するとし、
今月調整が行われていた習近平国家主席との会談について
「今はその理由がなさそうだ」
という内容を自身のSNSである「トゥルース・ソーシャル」に投稿したということです。
これを受けマーケットでは再び米中対立激化と受け止められることになりました。
まずは米国株式市場の反応を見ていきましょう。
NYダウ
ナスダック100
S&P500
各指数ともに3営業日前に大きな陰線を形成しています。
ナスダックはかろうじてこれまでのチャネルラインを維持しており、
ダウとS&Pについては、チャネルラインを外れる動きを見せたものの
現時点では続落という動きは見せてはおらず、
落ち着いた状況になっています。
せっかくなので日本市場もどうぞ。
日経平均
そして為替相場を見てみると
ドルインデックス
こちらドルインデックスも若干ドル安に振れる場面もありましたが、
大きくドル安に傾いているというわけではありません。
ドル円
気になるところのドル円を見ても150円台と相変わらず円安傾向にある事が分かります。
ドル円はいつものチャートも載せておきます。
という感じで、株式市場および為替市場については
多少の動揺はみられるものの連続した下落が起きているわけではなく
マーケット参加者はある程度落ち着いた対応になっているようです。
とはいえ、これが切っ掛けとなってトレンド転換することもあり得るので
注意するに越したことはありません。
では、今回の騒動で一番影響がみられたものは何かというと、、、
GOLD
やはりゴールドではないでしょうか?
以前にもお伝えしたように三角持ち合いうわっぱなれから勢いを増し
1オンス4000ドルを超えて上昇を続けているわけですが、
今回の報道からさらに勢いを増し早くも4200ドルが目前に迫っています。
多くのアナリストの見解では、
・米国の追加利下げ
・ドル安
・政治/経済の不透明感
・各国中銀による購入
など材料に事欠かず、
来年には5000ドルに到達するという見方が大勢を占めているようです。
そしてもう一つ。
SILVER
値ごろ感からの買いやすさも手伝ってシルバーも勢いづいており
こちらも史上最高値を更新し1オンス50ドルの大台に突入しています。
ただし注意が必要です。
たしかにシルバーは「安い」と感じられる水準ですが、安いには安いなりの理由があります。
そもそも金と銀の需給バランスを考えると、銀は圧倒的に流動性が低く、
一時的な思惑や投機によって価格が急騰しやすい側面を持っています。
そのため、「一過性の上昇」に終わるリスクも指摘されていることを忘れてはいけません。
とにもかくにも、今回のトランプ大統領による追加関税の発表に対しては、
中国側が何らかの対抗措置を講じてくることは容易に想像できます。
したがって、当面のところは引き続き警戒姿勢を保つに越したことはないでしょう。
以前はペーパーゴールドの購入が可能であったが、
今は残念ながら購入ができなくなってしまったHSBCに関するご相談、
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