ずっと一本調子で上昇し続けてきた米ドルでしたが、
今月に入ってからはかなり落ち着いた動きとなっており
ドルインデックスは9月28日を天井に上値を切り下げる展開になっています。
ドルインデックス
見ていただける通り、
現在は9月28日に付けた高値から下落して一旦底を付けた水準に到達しています。
もし、ここを下回ってくることになれば、
更なる下落が見込めるという事になるわけですからここは大いに注目したいところ。
そんな中、ユーロが約一か月ぶりに対ドルで1:1のパリティ回復となりました。
ユーロドル
チャートを見ると、
これまでの下落トレンドを示すチャネルラインから
ようやくトレンド転換する可能性が出てきました。
皆さんあまり興味が無いと思いますが、
ドルインデックスを見る上ではユーロドルの動きは重要になってきます。
何故なら、ドルインデックスを構成している中身を見れば一目瞭然。
構成比率
ユーロ 57.6%
円 13.6%
イギリスポンド 11.9%
カナダドル 9.1%
スウェーデンクローネ 4.2%
スイスフラン 3.6%
このようにユーロの比率が半分以上あるので、
ユーロの動きに左右されやすいっていう事ですね。
それでは、一番重要で気になるところのドル円はというと、
ドル円
先日Instagramにもアップしましたが、
10月21日152円の節目を天井に
為替介入が入ってようやくこっちも上値追いがひとまず終了している状況です。
戻せるとすれば目途は145円。
ただ、正式な公表はされていませんが、
9月22日に2兆8千億円
10月21日に5兆4千億円
週開けて
10月24日にも数兆円
という円買い介入を行った模様です。
ちなみに介入に充てられる外貨準備高は約20兆円という事ですので、
もう既に半分ほどの資金を使い果たしたことになると思われます。
このままドルが落ち着いてくれれば良いのですが、
上記のドルインデックスが心理的節目である110にあり
さらに米国10年債利回りが、
米国10年債利回り
これも節目となる4%目前まで調整してきているので、
ここから再度上昇!となってくることも否めません。
そうした場合、
マーケット参加者は日本の外貨準備高はもちろん理解しているわけで、
更に狙い撃ちされる可能性が高く
投機資金を抑え込むという名目で入れた資金が逆効果になることが予想されます。
そうなると、次の目安が156と160円。
もうその後は、節目らしい節目が見当たりませんでした。
とにかく、この年末までに160円を下回っていられるかが、
日本にとって重要なポイントであるとみています。
ちなみに米国債利回りが調整している事で、
株式市場は切り返しているわけですが、
S&P500
S&P500は、今月の安値を付けた段階で新型コロナショック安値から
史上最高値までの上昇分の50%調整(下落?)が完了しました。
そして、高値から今月安値を100とした時の25%戻しに成功したので、
50%戻しを達成する可能性が出てきました。
しかし一方で、
ナスダック100
一部に熱狂的ファンを持つナスダックは、
まだまだ自律反発の域を出ていません。
やはり安定のS&Pといったところでしょうか?
そしてまたまた最後に
ゴールド
とりあえず1600ドル台はキープできていますが、
とにかく非常に弱い、弱すぎる!
もうFXブローカーのCFDは止めて、
HSBCのペーパーゴールド一本に絞ろうかと思っています。
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