HSBC香港 一年以上放置していると危険です!

香港HSBC銀行、何もしないで放置するのは危険です!

日本に住んでいると当たり前ですが、

皆さん日本の銀行をお使いだと思います。

日本の銀行の場合、最近は少し変更された部分があるものの

基本的には口座を開設してしまえば後は何もしなくても問題ありませんよね?

 

私自身、数十年前アルバイトの給料を受け取るために

太陽神戸銀行の口座を開設して、アルバイトを辞めてしまってから、

ずっと放置していました。

そのあと何年かして、さくら銀行になったあたりでしょうか?

ATMカードと通帳が見つかったので、残高数百円歩かないかくらいだと思いますが、

大した手続きもなく解約した記憶があります。

 

日本と違う海外銀行口座

日本の銀行は前記したように、かなり長い時間放置して、

社名が変わってしまったとしても使えるくらい

ほとんど何もしなくていいのですが、HSBCなどの香港の銀行はそうはいきません。

 

例えば、今は緩和されましたが、2019年7月までHSBCの場合、

各口座のグレードによって最低限預け入れておかなくてはいけない金額が設定されており、

下回ってしまうと毎月手数料が取られていました。

 

香港HSBC 口座種類

・Jade(ジェイド)

・Premier(プレミア)

・ONE(ワン) 旧:Advance

・Personal Integrated(パーソナルインテグレテッド ) 旧:Smart Vantage

というように4つのグレードがありますが、以前は下記の表のような感じでした。

 

口座タイプ 預入残高 特徴 維持手数料
Jade(ジェイド) 780万香港ドル ・専門チームが担当してくれる

・専用のラウンジがある

・コンシェルジュサービスが利用できる

無し
Premier(プレミア) 100万香港ドル ・上級の担当者が付く

・専用ラウンジがある

・世界中のHSBCでPremier口座を開設できる

・優遇商品が購入できる

380香港ドル/月
ONE(ワン)旧:Advance 20万香港ドル ・担当者が付く

・専用窓口がある

・デビットカードが作れる

・クレジットカードが作れる

(例外あり)

・各種手数料の優遇がある

120香港ドル/月
Personal Integrated(パーソナルインテグレーテッド)旧:Smart Vantage 5千香港ドル ・デビットカードが作れる 60香港ドル/月

 

上記の一番右の欄は口座維持手数料ですが、

2019年8月1日よりONEPersonal Integrated維持手数料が撤廃され、

口座残高が規定額を下回っていたとしても

口座維持手数料がかかることは無くなりました。

これによって、更にHSBCの魅力が増したのは言うまでもありません。

(※2021年8月24日時点、Personal Integrated口座はONEに統合されています。)

 

 

HSBC口座開設ブーム

ただ、口座開設ブームだった2008年から2013年あたりに口座を作ったという方の場合、

預金するお金を20万香港ドル(日本円で約280万円)以上持って行かなかったとしても、

基本的にAdvance口座を開設していました。

理由は、Advanceで口座開設をすることによって、

その日のうちにATMカードを受け取ることが出来るために、

その場で自分の好きな暗証番号に設定が出来たからです。

 

そこで問題になるのが、

親切なサポート会社で口座開設をすれば、

日本に帰国した後にAdvanceからSmart Vantsgeへのダウングレードもサポートしてくれるため、

5千香港ドル以上入っていれば問題ありません。

しかし、不親切なサポート会社で口座開設してしまうと、

口座開設後のサポートが無いだけにとどまらず、

更に悪いことに維持手数料に関しても知らせてもらえないという

サポート会社があったようです。

 

過去にサポートをさせていただいた方の中には、

預金額が不足しているのにAdvanceのまま放置していたなんてことがありました。

そうなると、毎月120香港ドル(約1700円)手数料がかかるわけですから、一年で約2万円。

そして例えば、2008年に開設してそのまま放置していた場合には、

26万円もの手数料を支払っていることになります。

当たり前ですが、20万円ほどしか入金していなかった場合には、

既に資金が枯渇していますので、口座が閉鎖されているなんて場合もあります。

 

※注意

ONEの口座で長い間20万香港ドルを下回っている場合には、

強制的にダウングレードされる可能性があるようなので、ご注意ください!

また、海外居住者(香港から見て)は現在クレジットカードを持つことがほぼできなくなりました。

 

 

 

更にもう一つ。

口座残高は潤沢なので問題が無かった場合にも、注意は必要です。

 

それは、タイトルにもあるようにHSBCの口座を長期間放置してしまっている場合です。

 

【重要】口座を放置するとどうなる?

HSBCは24か月間、インターネットバンキングにログインもせず、

ATMカードを使って引出銀聯:「Union Pay(ユニオンペイ)」を使って買い物をしないと、

口座は確実に凍結されます!

とはいえ、HSBCも好き好んで凍結させたいわけではありませんので、

凍結させる前にアラートを流して注意喚起してくれるのです。

 

 

注意喚起の方法は、登録してある携帯へ送られてくるSMSです。

 

どのようなSMSが送られて来るかというと、

HSBC: All your account(s) and/or credit card(s) have not been used for more than 22 months. To ensure you can continue to use them normally, please complete any of the transactions by the date specified in the notice we sent to you. To protect you from the exposure to fraud and financial crime, we’ll restrict the use of your account(s) temporarily and terminate your credit card(s), if any, if they’re inactive for 24 months. For details, please refer to the corresponding notice issued to you.

要約すると、

「お客様は22か月以上口座を使っていないので、これからも使用したいのであれば期日までに使ってくださいね!使わないと一時的に凍結しますよ。」

 

ということです。

この注意喚起のSMSに気が付いて、

ATMカードを使ってすぐに引出もしくは買い物をすれば、凍結を回避することが出来ます。

HSBC、グッジョブ!親切ですよね(笑)

 

 

ただし!

この時点で、問題が発覚する場合があるようで、

これまでに何度かサポートの依頼を受けたことがあります。

注意喚起が来るということは最大でも残り2か月と、

あまり悠長にしている時間は無いのに、

ここで問題が発生すると焦りますよね!?

 

弊社に来た代表的なサポート依頼を挙げておきます。

解決方法も併せて載せますので、是非参考にしてください。

 

 

サポート実例

 

1. ATMカードで引出をしようとしたけど何処で引出できるのかわからない?

2. ATMカードで引出をしようとしたけど、暗証番号を忘れてしまった!

3. 銀行ATMでATMカードを入れたら、このカードが使えないというメッセージが出ました。

4. 引出しようとしたら、残高は問題無くあるはずなのに残高不足のメッセージが出てしまう。

5. 残高照会したら残高はあるにもかかわらず、引出することが出来なかった。

 

細かなものはまだありますが、特に多いのは上記の5項目です。

 

 

 

上記の解決方法!

 

ATMカードで引出をしようとしたけど何処で引出できるのかわからない?

. 銀聯「Union Pay(ユニオンペイ)」のマークがあるATM

(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ゆうちょ銀行など)

で、引出が可能です。

 

ATMカードで引出をしようとしたけど、暗証番号を忘れてしまった!

. まず第一に、口座開設した時の資料を探しましょう!

サポート会社を利用して口座開設した場合には、多くの場合、

カード暗証番号(PIN)はメモするようにと言われるはずですので、探す価値ありです。

どうしても探して見つからない場合には、暗証番号の再発行することが出来ます。

しかし、今回のような場合には凍結される期日までに暗証番号が届かないことが懸念されます。

そうなると、知り合いなどのHSBC口座へ送金する、

または送金してもらうなどの緊急処置が必要になります。

ただし、これはあくまでも緊急処置なので、問題の解決にはなりません。

凍結を免れたら、暗証番号の再発行手続きを行いましょう。

 

銀行ATMでATMカードを入れたら、このカードが使えないというメッセージが出ました。

.HSBCに限ったことではなく、基本カードは磁気に弱いです。

何らかの影響によってカードの磁気不良が起きてしまったものと考えられます。

カードの再発行手続きをしましょう。

これも上記と同じく、期日までに届かないことが考えられるため、別方法で対応する必要があります。

 

引出しようとしたら、残高は問題無くあるはずなのに残高不足のメッセージが出てしまう。

. 口座内には間違いなくお金が入っているはずなのに、

ATMで残高照会しても残高が不足している場合には、

口座内にあるHKDSaving(香港ドルセービング)にお金が入っていないことがほとんどです。

例えば、海外商品を契約されていて、

「先日1万ドル引出したばかりだからあるはずだ!」

というお客さんがいましたが、

ほとんどの海外商品はUSD(米国ドル)建てですので、

引出をしてHSBCで受け取ったとしても、USDSavingの口座に振り込まれています。

しかし、海外(香港から見て日本は海外)のATMで引出をする場合には、

HKD Savingにあるお金しか引出することが出来ません。

なので、お金が入っているはずだけど、残高不足という表示になるというわけです。

これを解消するためには、

USD Savingにあるお金をHKD Savingに移動させてあげれば解決です。

 

残高照会したら残高はあるにもかかわらず、引出することが出来なかった。

. 海外(香港から見て日本は海外)で引出する場合には、

海外引出設定をする必要があります。

たとえ以前に海外引出設定をしていたとしても、使っていない機能はリセットされてしまうため、

今回のように長い間海外で引出をしていなければ、

海外引出設定がリセットされてしまって、HKDsavingに残高があったとしても引出することが出来ません。

もう一度、海外引出のリミット解除(Overseas ATM withdrawal limit)をすれば解決します。

 

 

ご自身で解決できる場合もありますし、ご自身では難しいとか対応する時間が取れない。

といった場合には、サポートをお受けすることが出来ます。

期限が決まっている案件もあると思うので、

急がないといけない場合にはサポート経験豊富な弊社へご依頼いただければ

最短で解決に向けサポートさせていただきます。

 

先日、ATMカードが使えないという方から

サポートの依頼をいただき対応させていただきましたが、

解決後にこのような連絡をいただきました。

 

メール:

 

 

HSBCに関するお悩みがありましたら、まずは一度ご相談ください。

 

ご相談はこちらから。

 

 

HSBCについて色々と面倒くさいようなことを書いてしまいましたが、

基本さえキチンと押さえておきさえすれば

メリットが大きいのが香港HSBC銀行です。

 

・海外投資をしている場合には、満期や途中引出をする際に一番スムーズに受け取ることが出来ます。

上記の手続きを行った場合に、勿論国内の銀行でも受け取ることが出来ますが、

最近国内銀行でお受け取りになった場合の一例をご紹介すると、

受け取りを指定した銀行から何の資金であるかを証明する書類を提出するように

とのメールが送られていたことに気が付かず、

提出期限を過ぎてしまったために送り返されてしまったということがありました。

 

・マルチカレンシー口座である。

一つの口座を持っているだけにもかかわらず、

香港ドル、米ドル、円、ポンド、人民元、ユーロ、カナダドル、オーストラリアドル、

ニュージーランドドル、スイスフラン、シンガポールドル、タイバーツ、

といった口座を持つことが出来るので、通貨のリスク管理を行うことが出来る。

 

・世界各地で現地通貨で引出が可能

Union Pay(ユニオンペイ)と提携しているために、

Union PayのマークがあるATMであれば世界中どこでも現地通貨で引出が出来るので、

手数料の高い両替所や銀行などを使う必要が無い。

 

・送金が簡単&送金手数料が安い

HSBC香港のインターネットバンキングは世界トップレベルの使いやすさと定評があります。

送金の手配が簡単なうえに、手数料も安いです。

例えば、HSBC間の送金であれば手数料は無料です!

日本の銀行だと、海外に送金するには理由を聞かれたり

送金する証明を出せと言われて非常に困難な状況の上に手数料も高額です。

 

・万が一の対策

日本の銀行の場合、破綻するとペイオフによって1000万は保全されますが、

それ以上の預金は全て返ってきません。

さらに、前記したようなマルチカレンシー口座も最近国内銀行で見られるようになりましたが、

外貨預金はペイオフの対象にはならないため、

外貨預金していた場合に銀行が破綻してしまうと一切戻ってきません。

勿論、HSBCが破綻する可能性が無いわけではありませんが、

日本のどの銀行よりも格付けは高い上に、預かり資産も潤沢ですので、

国内のどの銀行よりも破綻リスクは少ないと思います。

また、万が一、日本で預金封鎖なんてことが起こった場合にも、

海外の銀行口座内にある資産は封鎖されることは無いので、

渡航する必要は出てきてしまいますが現金を手にすることが出来ます。

 

 

 

使えなくなるのはもったいない!

HSBCHK

 

10年くらい前であれば、日本国内にいても書類で開設できたので簡単に口座開設できた人もいるかと思います。

しかし、最近は海外居住者だとずいぶんと開設するハードルが上がっています。

なので、ここ数年で開設された方にとっては、せっかく苦労して開設したHSBCの口座だと思いますので、

凍結されて使えなくなるのはあまりにも勿体ないです!

何より、凍結だけならまだしも、最悪口座が閉鎖されてしまうこともあり得ます。

それこそ、一度閉鎖されてしまえばリストに載ってしまうために、

あらためて口座開設することは出来ない、もしくは、非常に困難と考えた方が良いと思います。

そうならないためにも、いくつかのポイントを押さえて日ごろのメンテナンスはしっかりと行い、

快適に使ってもらいたいと思います。

 

そして、困ったことが起きてしまった場合には、何をどうやっても解決できない、

または、自分でやる時間がない。という場合には、お気軽にご相談ください。

サポート経験豊富なスタッフが問題解決のご提案をさせていただきます。

 

お問い合わせはこちらから。

 

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