前回の記事で、ドル高再始動という事をお伝えしたわけですが、
その後も米ドルの上昇が続いており、
ついにドルインデックスは先月7月14日の高値に迫り109に乗せてきました。
随分と力強い陽線が続いていますので、勢いから見て110到達は時間の問題でしょう。
【ドルインデックスチャート】
ちなみに米国10年債利回りが3%を回復しています。
【米国10年債利回りチャート】
こうしたことから金利のつかないゴールドの価格は下落が続き、
気にしていた1750ドルを割り込んでしまいました。
【ゴールドチャート】
個別材料があるわけでもないので、
今回も上のチャートで見るところの1677に引いてある抵抗線辺りまで落ちてきそうですね。
ただ昨年から4回も切り返しているポイントですので、
相当意識されていることがわかりますが、
その抵抗を割り込んでしまうとかなりのロスカットが出ることが想定されるため、
私を含めそこまで落ちてくるのを待ち構えている方も多いと思いますが、
十分注意しておかないといけません。
そうはいっても、日本でゴールドを購入している人にとっては、
幸か不幸か円安が続いているためにこのことを知る人が少ないのが現状です。
【三菱マテリアルさんから引用】
これを見ても大きく乖離してきたのが、急激に円安が進み始めた3月からだというのが分かりますね。
【ドル円チャート】
ドル円は前回7月の高値が139円台ですので、
ドルインデックスが110に乗せてくると140円台が現実味を帯びてくるわけですが、
そうなるとより日本ではゴールドはすごい!という声が出てくるのかもしれません。
また、このドル高で注目されているのが欧州ユーロ。
前月米ドルとユーロの1:1のパリティを一瞬割り込んで切り返していましたが、
ふたたびパリティを割り込んでしまいました。
今回は二度目という事からパリティ割れが長引くとの見方が多く、
天然ガス価格高騰の経済への打撃がまだこれから出てくるという事もあって、
ユーロの一段安を懸念する声が広がっています。
【ユーロドルチャート】
ユーロの対円であるユーロ円のチャートを見ると
【ユーロ円チャート】
3月から上昇を見せて6月までは円に対して強含んでいましたが、
それ以降は対円に対しても下落となっています。
為替の豆知識
ドル円とユーロドルの価格が分かっていると、
ユーロドルの価格も分かります。
計算式は、
ドル円×ユーロドル=ユーロ円
例えば現在のレートで計算すると
137.257×0.99159=136.10
というわけですね。
個人的にまだユーロは下落するとみているので、
ポートフォリオの中にユーロを入れるのはまだ見送りです。
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