HSBC香港の口座残高不足は本当に問題?最低残高制度の廃止と現在の口座維持ルールを解説
近年、HSBC香港の口座を保有している日本人から次のような相談が増えています。
- 口座残高がほとんどなくなってしまった
- 最低残高を下回ってしまったのではないか
- このままだと口座が凍結するのではないか
- 香港に行かないと口座維持できないのか
しかし結論から言うと、現在のHSBC香港では最低残高による口座維持手数料は基本的に廃止されています。
そのため、残高が少ないこと自体は大きな問題ではありません。
ではなぜ多くの人が不安を感じているのでしょうか?
それは、HSBC香港の口座維持ルールがこの10年で大きく変化したためです。
この記事では次の内容を詳しく解説します。
- 日本人がHSBC香港口座を大量に開設した時代
- 以前存在した最低残高制度
- 2019年の制度変更
- HSBC One口座の誕生
- 現在の口座維持ルール
- 日本から口座維持する方法
日本人がHSBC香港口座を開設した時代
HSBC香港口座を日本人が大量に開設した時代は2008年〜2013年頃です。
この時代、日本では海外投資ブームが起きていました。
背景には次のような理由があります。
- 円高
- 日本の低金利
- 海外資産分散
- オフショア投資商品の普及
当時は海外投資商品と香港銀行口座がセットであると考えられた時代でした。
そのため多くの日本人が香港へ渡航し、HSBC香港口座を開設したという歴史があります。
香港のHSBC支店では、日本人が行列を作ることも珍しくありませんでした。
かつて存在した最低残高制度
当時のHSBC香港では、口座の種類ごとに最低残高制度が存在しました。
これは口座残高が一定額を下回ると、毎月手数料が発生する制度です。
代表的な最低残高は次の通りです。
- Personal Integrated:5,000HKD
- Advance:200,000HKD
- Premier:1,000,000HKD
この金額を下回ると、毎月口座維持手数料が発生したという事です。
そのため多くの人が、口座残高を維持するために資金を入金していました。
※現在も、最近口座開設をしたばかりの方は残高を気にする必要があります。
詳しくはこちらから
2019年:最低残高制度の大きな変更
2019年、香港の銀行業界に大きな変化が起きました。
香港金融管理局の方針により、多くの銀行が個人口座の最低残高制度を見直したのです。
HSBC香港もこの流れに合わせ、手数料の多くを廃止しました。
これにより、最低残高を下回っても手数料が発生しないケースが増えました。
2020年:HSBC One口座の誕生
2020年、HSBC香港は個人口座の構造を大きく変更しました。
それまで存在していた口座タイプが整理され、新しく誕生したのがHSBC Oneです。
HSBC Oneの特徴は非常にシンプルです。
- 最低残高なし
- 口座維持手数料なし
この口座の登場により、多くの人が誤解している「最低残高問題」はほぼ解消されました。
現在のHSBC香港口座で本当に重要なルール
現在のHSBC香港で重要なのは最低残高ではありません。
本当に重要なのは取引の有無です。
HSBCでは長期間取引がない場合、口座が休眠扱いになるのはご存じかと思います。
一般的には、24ヶ月取引がない場合に休眠扱いとなるわけです。
そのため定期的に口座内の資金を動かすことが重要です。
取引として認められるもの
口座取引として認められるものには次のようなものがあります。
- 出金
- 送金
- 外貨両替
つまり、必ずしも大きな金額である必要はありません。
小額でも取引を行うことが重要だということ。
日本から口座を維持する方法
現在、多くの人が悩んでいるのが「日本から口座を維持する方法」です。
以前は香港へ渡航して入金する人も多くいました。
しかし現在ではオンライン送金サービスを利用する人が増えています。
オンライン送金サービスの利用
オンライン送金サービスを利用すれば、日本からでも簡単に海外送金ができます。
特に利用者が多いのがWiseです。
Wiseとは
Wiseは世界中で利用されている国際送金サービスです。
銀行送金と比較すると、手数料が安いことが特徴です。
- オンラインで完結
- 手数料が安い
- 送金スピードが速い
- スマートフォン対応
Wiseを使った送金の流れ
- Wiseアカウント作成
- 本人確認
- 送金先にHSBC口座を登録
- 日本円入金
- 海外送金
口座を放置するとどうなるのか
HSBC口座を長期間放置すると、次のようなリスクがあります。
- 休眠口座
- 取引制限
- 口座凍結
そのため、定期的な取引を行うことが重要となるわけです。
まとめ
HSBC香港口座の最低残高制度は、現在大きく変更されています。
ONE口座であれば以前のように最低残高を維持する必要はありません。
しかし長期間取引がない場合、口座に制限がかかる可能性があります。
そのため定期的に取引を行うことが重要です。