先週の金融市場は、全体的に力強い上昇が目立つ展開となりました。
日経平均株価は一時68,000円台まで上昇し、史上最高値を更新する動きとなりました。一方、米国では堅調な雇用統計を背景に早期利下げ観測が後退し、ドル高・円安が進行。ドル円相場は160円台に定着し、日本株市場を支える追い風となっています。
また、市場では6月の日銀金融政策決定会合を控え、国債買い入れ減額ペースの見直しや今後の利上げ方針に注目が集まっています。現時点では「政策金利据え置き」が市場のコンセンサスとなっていますが、日銀総裁の発言内容次第では金利動向に大きな影響を与える可能性があり、警戒感も高まっています。
日経平均:上昇チャネルを上放れ、史上最高値圏へ
日経平均は昨年から続く上昇チャネルを大きく上放れ、史上最高値圏で推移しています。ただし、先週末に発表された米雇用統計を受けて米長期金利が上昇したことから、本日は一時3,000円超の急落となる場面も見られました。


テクニカル面では、
・サポート:60,000円
・レジスタンス:68,000円後半
・上値ターゲット:70,000円
となります。
チャート形状を見る限り、依然として強い上昇トレンドは継続しています。60,000円台を維持できる限り、押し目買い優勢の地合いが続くと考えており、私自身もこの押し目は買ってみました。
NYダウ:高値圏での持ち合い
NYダウは51,000ドル台後半まで上昇した後、高値警戒感からやや利益確定売りが出ています。


重要ポイントは、
・サポート:50,000ドル
・下値目安:48,000ドル付近
・レジスタンス:51,000ドル後半
となります。
雇用統計が市場予想を上回ったことで、FRBの早期利下げ観測が後退しています。短期的には高値圏での調整局面に入りやすい状況です。
S&P500:史上最高値更新後の押し目形成
S&P500は7,600ポイント近辺で史上最高値を更新した後、利益確定売りが優勢となっています。


注目水準は、
・サポート:7,300付近
・強力サポート:7,000
・上値目標:8,000
となります。
上昇トレンド自体はまだ崩れておらず、7,300ポイント付近を維持できるかが焦点となります。
ビットコイン:急落後の戻りを試す局面
ビットコインはこのところ弱い値動きが続いており、一時6万ドルを割り込む水準まで急落しました。


重要ラインは、
・下値警戒:58,700ドル
・レジスタンス:74,000ドルとなります。
現在は急落後の自律反発局面ですが、69,000ドルを明確に回復できるかが今後の方向性を左右しそうです。
ゴールド:調整継続も長期上昇トレンドは維持
金価格は5,000ドルの大台を勢いよく突破した後、調整色が強まっています。


テクニカルポイントは、
- サポート:4,000ドル
- 下値目途:3,880ドル
米金利上昇局面では短期的に売られやすいものの、中央銀行による金需要は依然として強く、長期上昇トレンドは維持されていると考えています。
ドル円:160円台がテーマ
大型連休に大規模な為替介入がありましたがいつも通りに効果はなく、ドル円は160円台を回復し、再び円安トレンドが鮮明になっています。


注目水準は、
- サポート:155円
- レジスタンス:162円
米国の利下げ期待後退と日銀の慎重姿勢が円売りを後押ししています。
ドルインデックス:100ポイント攻防
ドルインデックス(DXY)は100ポイント回復を試しています。


注目水準は、
・サポート:97.50
・中間抵抗:100.00となります。
米景気の底堅さが確認される限り、ドル優位の流れが続きやすい状況です。
原油:方向感の出にくい展開が続く
最近は特に注目が集まっている原油市場ですが、現在は三角持ち合いの中で推移しています。


中東情勢の緊迫化や米国とイランの核協議停滞が買い材料となる一方で、世界景気の減速懸念や供給増加観測が上値を抑えており、方向感の出にくい展開が続いています。
テクニカル的には持ち合い終盤に差し掛かっており、今後どちらに放れるかに注目が集まります。
今週の注目イベント
今週は以下のイベントに市場の注目が集まります。
・米国CPI(消費者物価指数)
・日銀金融政策決定会合
・日銀国債買い入れ方針の中間評価
・米長期金利の動向
特に米CPIが市場予想を上回る場合、ドル高・円安がさらに進行し、日経平均には追い風となる可能性があります。
一方で米金利上昇が加速すれば、米国株や金価格には短期的な調整圧力が強まるでしょう。
総括
現在の市場は、
「ドル高・円安」
↓
「株高」
↓
「過熱感による短期調整」
という流れで推移しています。
短期的には過熱感から調整が入る可能性もありますが、日経平均が60,000円台を維持する限り、中期的な上昇トレンドは継続すると考えています。
今週は日銀会合と米CPIという重要イベントを控えており、結果次第では大きな値動きにつながる可能性があります。
相場全体としては依然リスクオンの流れが続いていますが、ボラティリティの上昇には十分注意しながら相場に向き合いたいところです。














