お客さんからの突然の電話連絡。。。
「カードで積立が出来なくなってしまうようなのですが、どうすればいいでしょうか?」
え?一瞬何を言っているのかわかりませんでした。
契約している商品の支払いが出来なくなってしまって、
証券が失効してしまう!と考え、よほど慌てていたのでしょう。
状況を整理して落ち着いて話を聞いてみると、
三井住友カードから下記のようなメールが届いたということでしたので、
届いたメールを転送していただきました。
転記すると、
クレジットカードによるご利用停止対象となるお取引
- 海外加盟店における、外国為替取引(FX)・バイナリーオプションなどのデリバティブ取引、
株式・債権・外貨の購入、投資信託、積立投資・海外生命保険(オフショア)などの金融商品の決済にかかる取引
- 上記取引において、クレジットカードを利用し継続して月々のお支払いをされている場合は、
お支払い方法の変更が必要となります。
ご変更のお手続きにつきましては、お客さまご自身で行っていただく必要がございますので、
あらかじめご了承ください。
要は、積立投資とか海外生命保険には使ってはいけませんよ!ということです。
同様の案内はこれまでも、UFJニコスカードがアナウンスをしていましたが、
ここまで具体的なことが記載されておらず、「金融商品にはお使いいただけませんよ!」どまりの内容でした。
しかし、今回の三井住友カードは
株式・債権・外貨の購入、投資信託、積立投資・海外生命保険(オフショア)などの金融商品の決済にかかる取引
ここまでばっちり指定されています。
オフショア投資を狙い撃ち?
これはもう、完全にオフショアの投資を標的とした規制だと考えるのが妥当でしょう。
多くのオフショア積み立ては、VISA・Master・JCBといったクレジットカードを使うことが出来るというのが、
メリットの一つでしたが、このうちの一角であるVISAが使えなくなってしまうのはともて困ります。
実際最近ちょくちょく連絡をいただく事例で、今までは普通にクレジット決済されていたにもかかわらず、
いきなり決済が出来なくなってしまったというもの。
お客さんへ、カード会社に連絡するようにお伝えすると
カード会社からの回答:
「居住地以外からの請求のため、セキュリティーロックを掛けさせていただきました」
と返ってくることがほとんどでした。
こうした場合、「正当な請求なのでロックを解除してください」と伝えれば、
今までは問題無かったのですが、もしかすると今後VISAの場合、
上記理由で決済が出来なくなる可能性が出てきたということですね。
ちなみに、
各保険会社が使用できるクレジットカードはこちら
FPI(フレンズプロビデント):VISA・Master
RL360(ロイヤルロンドン):VISA・Master・JCB
※別途手数料が1%かかるがAMEX
ITA:VISA・Master・JCB・AMEX・ダイナース
フレンズプロビデントの場合には使用できるクレジットカードがVISAとMasterとなるため、
もしVISAが使えなくなるようなことがあれば、今後はMasterのみになるかもしれないということ。
RL360はVISA・Master・JCBに加えて手数料が1%かかるもののAMEXが使えるので、
まだ選択肢は多く、さらにITAの場合には、たとえAMEXを使ったとしても手数料の上乗せがかからず、
さらにダイナースも使えるので、まだまだ安心です。
まだ実際に、決済が出来なくなったという報告は一件も受けていないので
現状は全く問題ありませんが、海外積み立てをされている方は、
万が一を想定し慌てないで対応できるように、今の内に1種類のクレジットカードだけではなく、
いくつか別の種類のカードを持っておくとよさそうですね。
上記で挙げた保険会社のクレジットカードの変更手続き以外でも、
様々な手続きを検討していてどこに連絡をしていいのかわからない!という場合には、
一度お気軽にご相談ください。
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