海外積立投資を停止する方法|Premium HolidayとPaid-up Policyの違い

海外積立投資は長期継続を前提とした金融商品

海外積立投資、いわゆるオフショアのセービングプランは、長期間にわたって積立を継続することを前提に設計された金融商品です。

そのため、契約途中で支払いを止める「積立停止」は、安易に選択すべきものではありません。積立を停止すると、手数料の増加や満期時のボーナス減少など、契約者にとって不利な条件が適用される可能性があるためです。

一方で、収入の減少や生活環境の変化などにより、どうしても積立の継続が難しくなるケースもあります。

そのような場合に利用される可能性があるのが、以下の2つの手続きです。

  • Premium Holiday(プレミアムホリデー)
  • Paid-up Policy(ペイドアップポリシー)

ただし、いずれも通常の積立を継続できない場合に検討する例外的な選択肢です。手続きを行う前に、契約条件や将来への影響を十分に確認する必要があります。

海外積立投資で積立を継続するイメージ

なお、積立停止の条件や手数料は、保険会社や商品、契約時期によって異なります。この記事では代表例として、RL360の海外積立商品を想定しながら、積立を停止する方法と注意点を解説します。

海外積立投資を停止する2つの方法

海外積立投資の支払いを一時的または長期的に止める方法として、主にPremium HolidayとPaid-up Policyがあります。

両者は積立を停止する点では共通していますが、停止できる期間や再開方法が異なります。

Premium Holiday(プレミアムホリデー)とは

Premium Holidayとは、海外積立投資の支払いを一定期間、一時的に休止する制度です。

RL360の商品では、契約条件を満たしている場合、最長2年間の積立停止が認められることがあります。ただし、利用可能な期間や条件は、契約している商品によって異なります。

申請時には、指定書類に以下の情報を記載します。

  • 積立を停止する年月
  • 積立を再開する予定年月

申請した再開時期になると、登録済みのクレジットカードに対して、積立金の請求が再開されるのが一般的です。

Premium Holiday利用時の注意点

Premium Holidayを利用する場合は、登録しているクレジットカードの有効期限を必ず確認してください。

停止期間中にカードの有効期限が切れていたり、カード番号が変更されていたりすると、予定どおりに積立を再開できない可能性があります。

その結果、本人は積立が再開されていると思っていても、実際には未払いの状態が続いてしまうことがあります。

また、以下のような変更があった場合は、積立再開前に登録情報を更新しておきましょう。

  • クレジットカードの有効期限が更新された
  • カード番号が変更された
  • カードを別会社へ切り替えた
  • 住所やメールアドレスが変わった

Paid-up Policy(ペイドアップポリシー)とは

Paid-up Policyとは、海外積立投資への追加の支払いを止め、証券を「払い済み」の状態に変更する手続きです。

一般的には、次のような場合に検討されます。

  • 2年以内に積立を再開することが難しい
  • 今後、積立を再開する予定がない
  • 毎月の積立金額を支払い続けることが困難になった

Premium Holidayが一時的な休止であるのに対し、Paid-up Policyは、原則として再開時期を定めずに積立を停止する点が大きな違いです。

ただし、Paid-up Policyへ変更しても、積み立てた資産がすぐに解約されるわけではありません。既存の証券や運用資産は、そのまま契約内に残るのが一般的です。

Paid-up Policyの注意点

Paid-up Policyの大きな注意点は、積立停止後に証券の管理を忘れやすいことです。

追加の支払いがなくなると、クレジットカードの請求も発生しなくなります。そのため、契約の存在を意識する機会が減り、長期間放置されるケースがあります。

例えば、以下のような事態に注意が必要です。

  • 海外積立の証券を保有していること自体を忘れてしまう
  • 住所変更を行わず、重要な通知が届かなくなる
  • 担当IFAと連絡が取れなくなる
  • 満期を迎えても受取手続きを行わない
  • 家族が契約の存在を把握していない

Paid-up Policyへ変更した後も、少なくとも年に一度は運用状況や登録情報を確認することが重要です。

Premium HolidayとPaid-up Policyに共通するデメリット

Premium HolidayとPaid-up Policyには、積立金の支払い負担を一時的または長期的に軽減できるメリットがあります。

しかし、その一方で、手数料やボーナスに関するデメリットが発生する可能性があります。

積立停止中も手数料が発生する

海外積立投資では、積立を停止しても証券そのものがなくなるわけではありません。

したがって、積立停止期間中も以下のような費用が継続して差し引かれる場合があります。

  • 証券管理手数料
  • プラン管理手数料
  • ファンド管理費用
  • IFAや運用に関する費用

例えば、RL360のQuantumやRSPなどでは、通常の積立時と停止時で管理手数料の条件が変わる場合があります。

過去の契約条件では、通常時に毎月一定額だった管理手数料が、積立停止中には増額されるケースもありました。

ただし、手数料体系は商品名、契約時期、通貨、契約書の内容によって異なります。必ずご自身の契約書類や商品概要書で確認してください。

満期時のボーナスが減少する可能性がある

積立停止によって、満期時に受け取れるボーナスが減少する場合もあります。

海外積立商品には、長期間にわたって積立を継続した契約者に対し、満期時や契約期間中にボーナスを付与する仕組みがあります。

しかし、積立を一度でも停止すると、継続期間や払込実績に応じて、ボーナス率が引き下げられる可能性があります。

例えば、25年契約のケースでは、契約条件によって次のような差が生じる場合があります。

積立停止の状況ボーナス率
積立を一度も停止しなかった場合6.25%
1か月以上停止した場合6.00%
停止期間が3年程度になった場合5.50%

※上記はあくまで一例です。すべてのRL360商品や契約に共通する条件ではありません。

そのため、積立停止を申請する前には、停止期間によって将来の受取額がどの程度変わるのかを確認しておきましょう。

海外積立投資を停止する前に確認すべきこと

毎月の支払いが難しくなった場合でも、すぐにPremium HolidayやPaid-up Policyを選択するのではなく、まずは現在の契約状況を整理することが大切です。

具体的には、以下の項目を確認してください。

  • 契約している保険会社またはプロバイダー名
  • 商品名と証券番号
  • 契約期間と満期日
  • 現在の積立金額
  • これまでの払込期間
  • 積立停止中に発生する手数料
  • 積立停止によるボーナスへの影響
  • 解約した場合の解約返戻金

場合によっては、積立を完全に停止するのではなく、毎月の積立額を減額する方法を選択できることもあります。

したがって、停止、減額、継続、解約のどれが適切かを比較したうえで判断することが重要です。

契約内容が分からない場合の確認方法

同じRL360の商品であっても、契約した時期や商品シリーズによって、手数料や停止条件は異なります。

まずは、契約時に送付された以下の書類を確認しましょう。

  • ポリシードキュメント
  • 商品パンフレット
  • 契約確認書
  • 最新の運用報告書
  • 保険会社やプロバイダーから届いたメール

ただし、海外積立の契約書類は英語で作成されていることが多く、保険や投資に関する専門用語も多数使用されています。

そのため、書類を確認しても、積立停止時の手数料や将来の受取額を正確に理解できないケースがあります。

その場合は、次の方法で確認してください。

  • 現在の担当IFAへ問い合わせる
  • RL360などのプロバイダーへ直接確認する
  • IFAが不明な場合は契約書類から担当会社を調べる
  • 担当IFAと連絡が取れない場合は、海外積立に詳しい専門家へ相談する

担当IFAと連絡が取れない場合は移管も検討する

海外積立投資では、契約後の管理や各種手続きにおいて、IFAのサポートが重要な役割を果たします。

しかし、契約から年数が経過すると、担当者が退職していたり、IFA会社と連絡が取れなくなっていたりすることがあります。

そのような場合でも、契約を放置する必要はありません。

商品や契約条件によっては、所定の手続きを行うことで、別のIFAへ担当を変更できる場合があります。

IFAの移管を検討する際は、以下の点を確認しましょう。

  • 現在の証券がIFA移管に対応しているか
  • 移管手続きに必要な書類
  • 移管後に受けられるサポート内容
  • 追加の管理費用や相談料が発生するか

まとめ:海外積立の停止は契約内容を確認してから判断する

海外積立投資は、長期間の継続を前提とした商品です。

そのため、積立を停止すると、手数料の増加や満期時ボーナスの減少など、将来の資産形成に影響が生じる可能性があります。

一時的に支払いを止めたい場合はPremium Holiday、長期的に支払いを停止したい場合はPaid-up Policyが選択肢となることがあります。

ただし、どちらが利用できるかは、プロバイダー、商品、契約時期によって異なります。

積立停止を検討する際は、次の点を必ず確認してください。

  • 停止期間中の手数料
  • 満期ボーナスへの影響
  • 積立を再開する方法
  • 停止以外に減額できるか
  • 解約した場合の受取額

契約内容を把握しないまま手続きを進めるのではなく、複数の選択肢を比較したうえで判断することが大切です。

海外積立の停止や継続、IFAの移管についてお困りの場合は、下記よりご相談ください。


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