マーケット情報 円安進み32年ぶりの安値更新!

かなりハイスピードで円安が進んでいることは

以前からお伝えしている通りですが、

ついにマーケットが意識していた147円に到達したと思ったら

ほとんど抵抗なく148円後半まで円安が進みました。

 

根底にあるのは米国の利上げであることは間違い無く、

直近で発表された米国の指標が相変わらずインフレを示すものであることから

年内に後二回開催されるFOMCでほぼ0.75%の利上げが実施される可能性が高く

なっていることがあるわけですが、

それだけではなく確実に日本円を売込む動きがみられるようになってきました。

 

9月22日に日銀による為替介入があったことで、

一時的に牽制が効き円安が止まったように見られましたが、

逆にその反動が今来ているのではないかと個人的には思っています。

 

先ずドル高が進んでいるのはご承知の通りで、

下に表示したドルインデックスのチャートを見てみましょう。

 

ドルインデックスチャート

もう完全に上昇トレンド真っただ中といった感じではあるものの

実際のところ、

9月28日を高値に調整が入って現在もその水準までは切り返せていない状況です。

 

さらに日本円以外の通貨を見てみると、

 

ユーロドルチャート

このチャートはユーロドルですので、

下落するとユーロが安いという事になるわけですが

こちらも9月28日が安値となってから自律反発の調整が入り、

再度ユーロ安に動いているもののまだ28日の安値を超えてきていません。

 

さらに、

 

ポンドドルチャート

ポンドドルについては英国財務省が大規模な減税案を発表したことで、

26日に大谷場安に見舞われ

ポンドは米ドルに対し史上最安値を更新してしまったわけですが、

減税案を撤回したことや国債の買い入れを発表したこともあって切り返し

その後もその水準を維持しています。

 

ユーロドルもポンドドルもキレイに下落のチャネルラインに

収まっているのが分かりますね。

 

では、本題のドル円を見てみましょう。

 

ドル円チャート

御覧のように9月22日に2兆8千億円の円買介入が実施され、

10日程度は上昇が抑えこまれていたものの

現在上記のチャートでは9日間も連続した円安ドル高が進んでいます。

 

上でご紹介した、ドルインデックスやユーロドル、ポンドドルと比べてもらえれば

現在どういったことが起きているのかがお分かりいただけると思います。

 

ちなみにこれは日足チャートなので分かりにくいと思いますが、

24年前の高値のライン(紫)で、逡巡がありました。

5分足に落として拡大したものがこちらです。

 

ドル円10月13日の5分足

この突発的な動きは、米国のCPIが発表になり

またもや消費者物価が上昇してしまったことによって

ドル高になったところなわけですが、

発表後に24年前の高値である147.6円を付けた途端に

一気に146円半ばまで1円ほど下落していました。

 

これは、あくまでも個人的な想像ですが、

ずっと円売りを続けていた

大口のファンドによる買い戻しショートカバーが行われた

のではないかと思います。

そうだとしたら相当な利益が出たでしょうね。

日本は2兆8千億も無駄にしたというのに、、、。

【続報】

17日、国内の金融機関が日銀内に開設している当座預金の残高が

月初よりも1兆円以上減少していることが判明しました。

そのためマーケットでは、

金融機関から円を買う「覆面介入」があったのでは?という

話が出ているようです。

もしそれが本当であれば、

外貨を放出したわけでは無いので何れは円を売る必要が出てくることになるわけで、

これもまた円安要因ととらえられる可能性もあるってことですね。

 

 

話を戻しますが、

現在24年前の高値を超えてしまったことで

私はこれ以上先のチャートを持ち合わせていないため

次なる節目が見えませんが、

とにかく今は150円を目指していることは明らかです。

 

現時点で、この円安を止める手段は国内には見当たらず

米国の利上げが打ち止めになることをただひたすら祈るばかり。

ただ、もし再度円買い介入などするようなことがあれば、

限りある外貨準備高の減少を招き今以上の円売りが予想され

米国の利上げが止まったとしても継続して円安が続く可能性が高まります。

 

そのうち円安も止まるだろうという楽観的な見方をする方もいるようですが、

チャートを見ているだけでも円は危機的状況にあることがうかがえます。

いずれにせよ、

外貨を持つ重要性は日に日に高まっているのは間違いないと思います。

いまさらと考える方もいるかもしれませんが、

有るか無いか、行動するか行動しないかが重要です。

 

そして最後に、いつもお馴染みゴールドのチャートを

 

地政学リスクがかなり高くなっているように思いますが、

相変わらず弱めのゴールドです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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