マーケット情報 金価格史上初の1万円越え!金が高いの?

今朝、様々な媒体で
国内の金価格が1グラム前日比で28円高くなり、
10,001円と史上最高値を付けたという報道が見られました。

要因として、為替に言及しているところもありましたが、
中には世界経済が不安定な状況になった際の「有事の金」を取り上げており
今回の1万円乗せの要因とは関係ないという事を
ご紹介しておきたいと思います。

 

もうズバリ金のチャートを見てみましょう。

ご覧の通り、金の価格は今年5月の高値を頭に
下落傾向が続いており、
チャネルラインが形成されています。

 

ではなぜこのタイミングで日本では史上最高値なのか?というと、
為替が円安になっていることが要因なわけです。

ドル円チャートを見てみると、

 

8月14日に145円台に引いた青い抵抗ラインを抜けて円安が進み
さらに上のチャートではわかりにくいのですが、
直近の高値を超えて昨日146円台後半まで上昇したことで
金の価格は低調であるにもかかわらず
円ベースで史上最高値を更新したというわけですね。

 

ちなみにドル円の現在の目標は148円台にあるとみており、
そこでは止まらず本格的に前回の高値である152円を目指すと思っています。

また、ゴールドマンサックスのレポートによると、
このまま日銀がハト派的な姿勢を崩さなければ
今後半年のあいだに1990年6月以来となる155円に乗せると予想しています。

 

 

話を戻すと、本当に金の価格に注目するのであれば、
ゴールドのチャートに引いてあるチャネルラインを上抜けするかが
重要になってきます。

 

そこでゴールドの価格に最も影響を与えるといっても過言ではない
ドルインデックスの動きを見てみましょう。

 

ドルインデックスは今年7月まで下落トレンドでしたが、
8月は下落トレンドから抜け出し反転していることが見て取れます。

現在目標になっているところが赤で引いたラインなわけですが、
そのラインを抜けてくるようなことになれば、
ゴールドの上昇は難しいのではないかと思います。

 

ただ、ゴールドが上昇してくる材料として
個人的に注目しているのがシルバーの動きです。

 

今年の5月からかなり弱含みな動きだったシルバーが、
切り返せるかどうかという重要なポイントに差し掛かっています。

赤い右肩下がりのトレンドラインを抜けてくれば
連れ高もあるかな?という感じで見ています。

 

 

では「マーケット情報」は久しぶりなので、
株式市場も見ておきたいと思います。

 

まずはNASDAQ100

 

今月の上旬に格付け会社のフィッチが
米国債の格付けを引き下げて以降、軟調な展開が続いています。

 

さらにS&P500を見ても

同様に下落トレンドを形成している状況です。

 

また日経平均に至っては、

 

5月に急激な上昇があった事もあり6月の高値から下落傾向です。

 

最後に、
いつも見ている為替相場の中で
面白そうな通貨ペアがあったので紹介して終わります。

ご覧の通り、
きれいなチャネルラインを形成しているのがわかりますね!

ここはちょっと狙ってみたいと思います。

 

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