新型コロナショックによる株式市場の混乱
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、世界の経済活動は大きく停滞し、株式市場全体も急激な下落局面に入りました。

上記のデータをご覧いただくと分かるように、米国の代表的な株価指数であるS&P500は、2月20日を起点に7日連続で下落し、わずか1週間で約13%もの下落を記録しました。
視覚的にも分かりやすいよう、チャートを用いて確認してみましょう。
直近の市場の動きと投資家心理
以下は日足チャートと呼ばれるもので、1本のローソク足が1日の値動きを表しています。

何日もかけて上昇してきた相場が、たった数日で急落している様子が見て取れると思います。
このような局面では、恐怖心から冷静な判断ができなくなり、投資においてやってはいけない行動を取ってしまう人が必ず現れます。
狼狽売りとは何か
「狼狽売り」とは、相場が急落したことに驚き、将来の見通しを十分に考えないまま、慌てて保有している資産を売却してしまう行為を指します。
※相場が急に下がったのに驚いて、慌てて持ち株を売ること
誤解していただきたくないのは、ロスカット(損切り)そのものが悪いわけではないという点です。
投資を始める前に明確なルールを決めており、想定通りのシナリオに基づいて行動しているのであれば、損切りは立派なリスク管理です。
投資で損をしてしまう人の共通点
恐怖心から短期的な値動きに一喜一憂してしまうこと。
今回の下落がどこまで続くのかを正確に当てることは、誰にもできません。
過去の暴落事例から「止まりやすい水準」を推測することはできても、ピンポイントで底値を当てることは不可能です。
以下は1995年頃からのS&P500の長期チャートです。

2000年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショック、さらに1987年のブラックマンデーなど、株式市場はこれまでも何度も大きな暴落を経験してきました。
直近では2018年末から2019年初頭にかけて大きな下落がありましたが、このときは結果的にV字回復となっています。
損切り貧乏に陥るメカニズム
相場で生計を立てているプロの投資家は、こうした急落局面を「リスク」であると同時に「チャンス」として捉えています。
一方で、多くの一般投資家は恐怖心に耐えきれず、下げ止まった後に資産を手放してしまい、その後の回復局面で高値掴みをしてしまいます。
これが、いわゆる「損切り貧乏」と呼ばれる状態です。
実際に、長年コツコツと積立投資を続けてきた商品を、今回の下落を理由に解約したいというご相談も増えています。
一度恐怖心に支配されると、冷静な判断を取り戻すことは非常に難しくなります。
投資で失敗しないための基本ルール
1. 投資の入り口と出口を事前に決めておく
2. ロスカットのルールを明確にする
3. 急激な値動きでも慌てない
番外:自分に知識がない場合は、信頼できる相談相手を持つ
弊社には投資経験が豊富なスタッフが在籍しております。
ご不安な点や判断に迷う場面がありましたら、お気軽にご相談ください。
最後に:暴落時に注意すべき落とし穴
株式市場が急落すると、「空売り」を勧める業者や情報が急増します。
一見すると簡単に利益が出せそうに見えますが、投資初心者が信用取引による空売りに手を出すことは非常に危険です。
買い取引の場合、損失は投資額の範囲内に収まりますが、空売りは理論上、損失が無限大になる可能性があります。
暴落時こそ、派手な手法に飛びつかず、基本に忠実な資産運用を心がけることが、長期的に損をしない最大のポイントです。
