
今回は国内外問わず、投資をするなら持っておきたいスキルについてお話します。
私達は海外商品をお持ちの方をサポートさせていただいていますが、ご自身が契約している商品の時価総額が増えた減ったは気になっても、マーケットがどうなっているのか?というところまで気にする方はほとんどいません。
サポートしている方のほとんどが、長期の積み立て商品なので私自身もそれでいいと思います。
長期積立の極意は、「無理の無い金額で、契約していることを忘れるくらい淡々と継続する」だからです。
マーケットが上がろうが下がろうが、決まった金額を決まった間隔で続けるドルコスト平均法が重要だということですね。勿論、ドルコスト平均法も万能ではありませんので、リスクは伴います。
ただ、海外の商品の中には一風変わったものがあり、満期時に一定条件をクリアしていれば確定の保証がある商品が存在します。さらに、その商品にはオプションがついていて、例えば15年満期の証券の場合は最短で4年で支払いを完了させてしまうことが出来てしまうというものです。
先に書いたように、長期積立というものは本来であればドルコスト平均法を使って毎月決まった額を決まった日に決済していくのが、常とう手段であるわけですが、その商品に関しては、前倒しで支払ってしまって後は満期が来るのをただ待つだけで、決まった利回りを受けることが出来るため、ちょっとした冒険をすることが出来てしまうのです。
どんな冒険かというと、
その前にこの商品のオプションについて簡単に説明をさせていただきます。
1.証券発行日から起算して、1年間の内に3年分まで支払うことが出来る。
2.1日に1回だけだが、自分の好きなタイミングで毎回の積立金額の1回分から36回分までを自分で決めた回数分支払うことが出来る。
ちなみに、支払はほぼすべてのクレジットカードが使用可能なので、金額が大きくなってしまう場合にはAMEXやDINERSといったカードを持っていると便利です。
さて本題ですが、このオプションを使ってどういった冒険が出来るのかというと、この証券は私たちがサポートしているわけなので海外商品です。すなわち外貨建てなので、積立をしている側からすれば日本円が高い時に支払いが出来る方が有利です。円高の時ってことですね?
例えば、米ドル建てだった場合には下記のドル円チャートの赤い丸で囲んだところで支払い出来るのがベスト!
もう一つは、投資対象が暴落している安い時に仕込めるのも良いですよね!
例えば、下記のチャートはS&P500indexのチャートですが同じように赤い丸で囲んだところで仕込めればgood。
こうしたタイミングで支払することが出来れば、満期の時のリターンはドルコスト平均法を活用して積立をするよりも期待値が高くなります。
しかも、この商品はある一定条件さえ守っていれば、満期の時に利回り保証が付いているので、決まった金額は最低受け取ることが出来ます。そう、たとえ支払するタイミングが失敗したとしても、満期まで待っていればもらえる金額は決まっているということ。
ついでに守るべき一定条件を説明すると、全部で4つあります。
1.積立金額を減らさない(減額しない)
2.15年満期のものであれば、180回分の支払いを行う(停止しない)
3.一部解約をしない(引出をしない)
4.未精算の状態を90日以上放置しない
この4つさえ守っていれば、満期の時に支払った金額に対して決められた%が上乗せされて償還されます。
ちょっとした冒険という意味が理解いただけたでしょうか?
上で説明した4つの条件さえ守っていれば、ほぼリスクはない事がお分かりいただけたかと思いますが、どうせならより確実に冒険をしたいと思いませんか?
二つのチャートの画像を貼り付けましたが、あれはあくまでも過去のポイントに赤く丸で囲んでいますので、絶好のタイミングであったことがわかりますよね?あくまでも後出しですから。
では、現在進行形で円高が進行しているとか、投資対象が下落していた場合に、いつが良いタイミングなのかというのはわかりませんよね?まだまだ下げるかもしれません。
そこでタイトルにあった、「投資をするなら持っておきたいスキル」になりますが、
どんなスキルかと言えばズバリ、「チャートを読む力」です。
チャートを読むことが出来るようになれば、今どこへ向かおうとしているのか?どっちへ向かっているのか?何処で転換するのかということが、予測することが出来ます。間違えないで欲しいのですが、何処まで行くか、何処で転換するかがわかるわけではありません!あくまでも、予測することが出来るようになります。
「なんだ、しょうもない」
と思うかもしれませんね。
でも、予測が建てられるようになればメリットは大きいです。
何の目安もなく、感覚で安くなったからと言って価格が落ちてくるものを拾うのは危険!相場の格言で、「落ちてくるナイフを素手でつかむ」というくらい危険な行為です。
予測しておくことで、安心して待つことが出来ます。
例えば、待っているポイントまで来なかったとしても、諦めればいいだけですし、待ち伏せするポイントも初めから分散しておいて、拾えた後にさらに下がってしまうことも想定して資金分散することが出来るようになります。
そうはいっても、チャートが読めたとて1分先の動きがわかるようになるわけではないので、外れることも少なからずあります。しかし、自分の行動への後押し裏付けが持てるようになるので、投資行動に対して自信が持てるようになって投資することが楽しくなってきます。
投資をしているのであれば、まずはチャートを見るところから始めてもらえると良いと思います。何のチャートを見ても良いですが、海外投資をされている方であれば、まずはドル円のチャートがお勧めです。チャートと言っても、ロウソク足やバーチャート、折れ線足など複数ありますが、私が金融に携わってからずっと使い続けている日本発祥のロウソク足をお勧めします。
もし、時間がある場合には、チャートを見るだけではなく実際に方眼紙を購入してきて自分でチャートを描いてみるのが一番です。私自身、現役のプレーヤーだった時代はメインで取引していた株式を毎日欠かさず30銘柄ほど仕事終わりにつけていました。見るだけではなく、手書きすることによってより多くの情報がわかるようになってきます。
チャートに関する書物は沢山ありますし、もしご要望があればセミナーなども開催してみたいと思います。
ご希望の方は問い合わせフォームより是非ご連絡ください。
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