
日米株式比較
昨年の三月に起きたコロナショックで、例のごとく多くの一般投資家の方々が大きな損失を被り追証をくらってマーケットから去っていったのは、記憶に新しいところです。
そんな下落から一年と四か月が経過した現在、
少し前の記事でも同様な内容を書きましたが、マーケットは持ち返し日経平均も史上最高値までは届かなかったものの、30年ぶりの高値を更新し今年二月には3万円の大台に乗せ、米国市場では今でも史上最高値を更新しまくっている状況です。
ただ、ともに好調なのかといえば、残念なことにずいぶんと動きに差が出てしまってます。
比べてみよう
【日経平均】
【S&P500】
もう一目瞭然ですね。
日経平均は二月に付けた高値からは、ずっと調整モードが続いているのに対して、S&P500は依然高値更新を続けています。
どれくらいの動きがあるのかわかりにくいと思ったので、目安としてスケールを入れてあります。
どんなスケールかと言うと、
1.コロナショック前の高値からコロナショック後の安値を100とする
2.下落前の高値まで戻った時点で0とする
3.下落の幅を100としたときに何%騰がったのかがわかる
というものです。
日経平均
2月時点で下落幅の75%上昇を達成していましたが、その後は高値を切り下げて50%も下回っている状態です。
S&P500
下落幅の75%上昇を達成したのはまだ最近ですが、その後も調整することなく上昇継続中です。
要因としては国力の違いなどいくつかあると思いますが、今回限定の一番の理由は政府の対応が定まっていないオリンピックでしょう。だから、と言ってしまえばそれまでですが、これまでも対応の遅さやどっちつかずの対応が、未だに1989年12月29日の38915.87円を超えられない理由ではないかと思います。
そんな中、以前のブログでも紹介しましたがインスタグラムを始めたので、最近毎日インスタを見ているのですが、やたら目にするのが、主婦の方が株式取引をはじめたのでアカウントを作ったというものです。
多くが、株主優待狙いの株取引のようですが、中にはデイトレやスイングトレードでバンバン取引をしている方もいました。
投資が一般家庭に浸透してきているのはとても良いことですが、何の知識もなくテレビの影響で(月曜から夜更かしという番組に出演されている株主優待で生活をされている桐谷さんという方に憧れて)ノリでスタートさせている場合、昨年の春以降は誰がやってもそれなりの成績は残せる相場が続いているために良いですが、テクニカル的に見ても年内には米国株も荒れそうな気配なので、今までのように荒れたときに損失を出してしまって投資に恐怖感を持たれ投資離れが進んでしまわないか懸念しています。
国内外問わず投資はこれからもっと、必要になってくると思います。
ただし、基礎知識がなく投資をするのは、これまでもこれからも危険であることに変わりはありません。
インデックスやファンドオブファンズであれば、知識がなくても大きな損失になるとこは少ないですが、個別株は別です。
たとえ優待取りだったとしても最低、リスク管理だけは学んでから始める必要があります。なぜなら、一度失敗しただけで立ち直れればいいですが、一度恐怖を覚えてしまうと克服するのが困難になるからです。
私たちがサポートを行っている海外投資商品にしても、もちろんリスクがあります。
先日もとある海外商品を契約されている方から、
「海外の詐欺商品を契約してしまっていて、お金を取り返す方法はないですか?」
というご相談をいただきましたが、商品名をお聞きしたところ、疑わしいところは若干あるものの詐欺商品ではありませんでした。
しかも、契約する際に商品体系の説明を受けているにもかかわらず、リスクは理解されていなかったようで、
詐欺だ!金返せ!海外投資は怖い!
となってしまったようです。
今回の場合は、これ以上損失にならない対応策をお伝えさせていただきサポートが終了となりましたが、海外投資に悪い印象を持たれた方が増えたことが残念です。
こんなことでめげることなく今後もオフショア商品のサポートを行っていきますので、ご相談はお気軽に!
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