為替動向
最近めっきりとボラティリティが低下していたドル円ですが、
ようやく動きが出てきそうです。
とはいえ、海外長期積立投資真っただ中!の方にとっては、
あまりうれしくはない方向へ動いてきました。
そう「円安方向」です。
では早速、ドル円のチャートを確認してみましょう。
①ドル円(日足チャート)
少しわかり難いかもしれませんが、
7月の中旬からずっとドル円は109円から110円後半の
非常に狭いレンジでの動きが続いていました。
約3か月間ですね。
そしてここ連日、
ドル円は上昇を続けて久しぶりに111円台に乗せ、
7月上旬の高値面合わせになっています。
気になるのは、
7月の水準をうわっぱなれて来るとなった場合、
次に意識されるのはどのあたりか?というところです。
【チャートを縮めてみましょう】
私にはこんな感じに見えています。
第一ポイント 112円半ば
第二ポイント 114円半ば
第三ポイント 118円後半
第一と第二の幅は2円ですが、第二と第三は4円以上の幅がありますね。
第二を抜けてくると、毎月の積立が。。。という人も出てくるかも?
さて、ここで為替に関する問題です
Q:現在のドル円の動きは、
ドル円が上昇しているということは、円安/ドル高ということになりますが、
今回は円と米ドルのいったいどっちに引っ張られているのでしょうか?
これが分かれば為替の中級者です!
上にあるドル円のチャートだけで、それを判断することはできません。
では何を見ればいいのか?
判断材料
②ユーロドル(日足チャート)
そして
③ポンドドル(日足チャート)
これだけ見てもある程度は判断できますが、確証は持てません。
さらに見るチャートを増やしていきましょう。
④ユーロ円(日足チャート)
さらにもう一つ
⑤ポンド円(日足チャート)
これでも完ぺきとは言えませんが、
一応これだけあればザックリとした判断が可能になります。
解説
・①のドル円のチャートは上昇していますので、くどいですが「円安ドル高」
・②のユーロドルは下落しているので、「ユーロ安ドル高」
・③のポンドドルは下落しているので、「ポンド安ドル高」
これだけでも、①②③共にドル高となっているので、
今はドルが高くなっているのだということがわかります。
が、しかし
本当にそれでいいのでしょうか?円はどうなの?という疑問が残ります。
そこで登場するのが④と⑤
・④のユーロ円は上昇しているので、「円安ユーロ高」
・⑤のポンド円は直近上昇していますが、今日の動きは下落していますので「円高ポンド安」
だということがわかります。
今までの5つのチャートを比べてわかるのは、
それぞれの通貨の強弱です。
今紹介した、円・ドル・ユーロ・ポンドの4つの通貨で、
強い順番に並べてみます。
1位 ドル(USD)
2位 ユーロ(EUR)
3位 円(JPY)
4位 ポンド(GBP)
※あくまでも「今日は」ですので、見る期間によってこの順位は変わります。
答え
ドルが強くて、円が弱いのはわかっていましたが、
どちらかと言えばドル高の勢いが強いということで、
ドルに引っ張られていることが理解いただけましたでしょうか。
まぁ、先日のFOMCで米国金利について言及されていましたからね。
為替を見る場合には、今どの通貨が強くてどの通貨が弱いのか?
こうした目線を持てるようになると、より海外の投資が面白くなってきます。
是非興味がある方は、為替を学んでみてください。
そしていつものごとく、
海外投資でお困り事や香港HSBC口座のことで
お困りになっている方はお気軽にご連絡ください。
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