HSBC香港 手数料表を比較してわかった、唯一の変更点

「HSBC香港の手数料表(Bank Tariff Guide)がまた更新されたけれど、今回は何が変わったの?」——HSBC香港は数ヶ月おきにこの手数料表を改訂しており、その都度「何がどう変わったのか」が気になる、というお声をよくいただきます。

今回は、当社で保管している最新2バージョンの「Bank tariff guide for HSBC Retail Banking & Wealth Customers」——2026年5月1日適用版2026年8月1日適用版——を突き合わせて、内容の違いを確認しました。

結論から言うと、口座維持手数料や振込手数料、カード年会費など、皆さまの関心が高い主要項目に変更はありません。ただし、1点だけ、実務上気になる変更がありましたので、詳しくご紹介します。


今回比較した2つの資料

資料適用開始日
Bank Tariffs (旧版)2026年5月1日
Bank Tariffs (最新版)2026年8月1日

どちらもHSBC本体(The Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limited)が発行する、Personal Customer・Personal Integrated Account・HSBC One・HSBC Premier・HSBC Premier Elite・HSBC Global Private Bankingの各ティアの手数料をまとめた全42ページの資料です。


変更がなかった項目(主なもの)

まず安心していただきたいのは、以下のような皆さまの関心が特に高い項目については、金額・条件ともに一切変更がなかったという点です。

  • HSBC One / HSBC Premier / HSBC Premier Elite / HSBC Global Private Bankingの下限残高手数料(Below Balance Fee)
  • オンライン/モバイルバンキング経由の振込手数料(電信送金 HK$70など)
  • 各種クレジットカードの年会費・キャッシング手数料
  • ペーパーステートメント年会費(HK$60)
  • 住宅ローン関連の手数料・早期返済違約金

非HKID保有者(日本居住者を含む海外居住のお客様)に関わる、2026年1月1日以降口座開設者へのHSBC One下限残高手数料の条件なども、両版で同一の記載でした。


唯一の実質変更点:「広東省」の小切手取扱いが「深セン」のみに縮小

両版を1ページずつ照合したところ、内容に差があったのはC2. Payment services – remittances(送金サービス)の項目と、B. Deposit account / services(預金口座)の脚注のみでした。いずれも、中国本土の銀行を支払人とする小切手の取扱いに関する記載です。

変更前(2026年5月版)
「Payment of cheque drawn on banks in Guangdong Province
・広東省(深センを含む)の銀行を支払人とする香港ドル小切手:HK$50
・深センの銀行を支払人とする米ドル小切手:HK$100

変更後(2026年8月版)
「Payment of cheque drawn on banks in Shenzhen
・深センの銀行を支払人とする香港ドル小切手:HK$50
・深センの銀行を支払人とする米ドル小切手:HK$100

手数料の金額自体(HK$50・HK$100)は変わっていませんが、対象となる地理的な範囲が「広東省全域(深センを含む)」から「深セン市のみ」に縮小されています。

あわせて、B.預金口座サービスの「Returned cheque(返却小切手)」に関する脚注も、次のように書き換えられていました。

項目5月版8月版
RMB小切手の上限超過の基準地域広東省(深センを含む)深センのみ
通貨表記RMB80,000CNY80,000

※通貨コードが「RMB」から国際標準の通貨コード「CNY」表記に変わっている点は、実質的な影響のない表記統一とみられます。


この変更は誰に関係するのか

この変更が直接影響するのは、主に次のような方です。

  • 中国本土(特に広東省の深セン以外の都市、例:広州・東莞・珠海など)の銀行を支払人とする小切手を、HSBC香港口座で取り立てる機会がある方
  • 中国本土の取引先・親族などから香港ドル建て小切手を受け取ることがある方
  • ビジネスで広東省内の複数都市の取引先とやり取りがある方

一般的な個人のお客様で、日本での生活資金管理や資産保全を目的にHSBC香港口座を利用されている場合は、今回の変更が実務に影響する場面はほとんどないと考えられます。一方で、中国本土との小切手のやり取りがある方は、深セン以外の広東省の銀行を支払人とする小切手について、今後は本項目の対象外となる可能性があるため、実際に取り立てを依頼する際は窓口で最新の取扱いを確認されることをおすすめします。


まとめ

  • ✅ HSBC香港のBank Tariff Guideは2026年5月1日版から8月1日版へ改訂された
  • ✅ 口座維持手数料・振込手数料・カード年会費など主要項目に変更はなし
  • ✅ 唯一の実質変更は、中国本土の銀行を支払人とする小切手の取扱い範囲が「広東省全域」から「深セン市のみ」に縮小された点
  • ✅ 手数料の金額自体(HK$50・HK$100など)は変わっていない
  • ✅ 中国本土との小切手のやり取りがない一般のお客様への影響は限定的

「HSBC香港の手数料表の見方がよくわからない」「自分のティア(HSBC One・Premierなど)でどの手数料が適用されるのか知りたい」という方は、お気軽にご相談ください。

当社では、日本在住でHSBC香港をはじめとする海外口座をお持ちの方向けに、口座管理に関するサポートを日本語で行っております。

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