海外投資の基礎知識 国内銀行での受け取りが難しくなっている件

私たちは日頃、
国内でFPI、RL360、ITA、Sunlifeといった
海外証券をお持ちの方をサポートしているわけですが、
インフレ、円安、景気悪化による収入減などによって
契約している証券を解約または、一部を取り崩す
といったことをする方がいます。

そして、海外投資をされている方の多くは、
HSBCなどの海外の銀行を保有されているため
そのほとんどの方は、
海外の銀行口座で受け取る方がほとんどです。

ただ、海外投資はしているけれども
新型コロナウイルスの影響から渡航ができないときに契約したり
仕事の関係でタイミングが合わずに海外の銀行口座開設をしていなかったり
口座は持っているけど、
「とにかく急ぎでまとまったお金が必要だ!」
といった場合には、
国内の銀行口座で受け取りをする場合もあるわけです。

そうなってくると重要なのは、
自分が持っている国内の銀行は、
海外から送られてくるお金を受け取ることができるのか?
という事になります。

「え?銀行なんだから海外からだろうが、
お金を受け取れるのは当たり前でしょ」

と思うかもしれませんね?

しかし、世界の常識としてはその通りなのですが、
日本では、
その常識が通用しません。

日本では海外からの送金を受け取れない銀行が
結構な数あるのです。

まず前提として、
海外からのお金を受け取る場合には、
スイフトコード(SWIFT CODE)があることが重要であり、
しかも例えスイフトコードを持つ銀行であったとしても
受け取りが出来無いというところも少なくありません。

現時点で弊社が把握している
受け取りが出来無い又は出来なかった銀行をご紹介しておきます。
※このほかにもあると思います。

重要楽天銀行(RAKTJPJT)
横浜銀行(HAMAJPJT)
ゆうちょ銀行(JPPSJPJK)
auじぶん銀行(JICRJPJT)
鹿児島銀行(KAGOJPJT)
沖縄銀行(BOKIJPJZ)

PayPay銀行(JANRJPJT)
住信SBIネット銀行(NTSSJPJT)
※カッコ内がスイフトコードです

最後の、住信SBIネット銀行については、
これまで比較的受け取りがしやすくて
逆に推奨していた銀行でしたが、
先日引き出しを行った方が、
受け取り拒否をされてしまったと報告がありました。

その際に銀行から届いた通知はこちらです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なお、こちらの方には、
いままで住信SBIネット銀行で受け取りをした場合に、
どこの誰からいくら送られてきたか分かる
書類の提出を求められていた為に、
手続きを行った証拠となる下記のconfirmationレターを
RL360から取り寄せてお送りしており、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このレターを銀行に提出したにもかかわらず、
返金完了の通知が来て、
受け取りを拒否されてしまったという事でした。

そのほかにもPayPay銀行では、
スイフトコードを調べようとすると下記メッセージのページが表示されます。

 

 

 

この外貨受け取りサービスのところをクリックすると、

外貨受取サービスとは

米ドル(USD)国内金融機関※よりご本人名義のPayPay銀行外貨普通預金口座へ入金できるサービスです。
お客さまの送金元が国内本支店金融機関であっても、当社着金前に中継銀行として海外銀行や海外支店を経由している場合、当社では受け付けできません。なお、どの中継銀行を経由しているかは、送金元金融機関にお問い合わせください。

ようするに、国内の他の米ドル資金を受け取ることができる。
だけのようです。
そんなサービスの必要性を感じられないのは私だけでしょうか?

という状況なわけですが、
どこもかしこも受け取りが出来なくなってしまったというわけでなく
三菱UFJや三井住友といった銀行では、
現時点でも問題なく受け取れていますので
ヤバい受取が出来なくなる前に解約しなければ!
と早まるのは止めましょう。

とはいえ、やはり海外投資をしている方であれば、
HSBCの口座は持っておくことで安心できるのは
間違いないでしょう。

いつまで口座開設ができるかわかりませんが、
いまはまだ開設できている状況なので、
お持ちで無い方はご相談ください。

 

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